麻薬キムパプ。
1号店は市場で“三間”ほどの狭い空間で知られている屋台だ。少々ゆがんだ洋白製のたらい2つには、のり巻きといなり寿司がそれぞれ盛られ、そのすぐ横には白っぽい湯気が立ち上る韓国おでんのなべが1つ置いてある。広いテーブルを取り囲むようして座って食べるメニューは、のり巻き・いなり寿司・韓国おでんのたった3種類。さまざまな食べ物が山盛りになっている食べ物横丁の風景とは対照的だ。電灯線の間にぶら下がっている人参のような橙色の電話も忙しく鳴る。売れ行きはどのくらいか、いつのり巻きを届けてくれるのかなど、2号店を取り仕切るミョンスンさん(48)と家でキンパプ製造を統括しているジエさん(46)からの電話だった。
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