安哲秀（アン・チョルス）ソウル大学融合科学技術大学院長が２４日、無所属の朴元淳（パク・ウォンスン）ソウル市長候補の支持を明らかにし、選挙戦はハンナラ党羅卿ウォン（ナ・ギョンウォン）候補を推す朴槿恵（パク・クンヘ）元代表と安院長による大統領選前哨戦として展開する様相を見せている。

このようにソウル市長選が大統領選の前哨戦の様相を見せるとハンナラ党の親朴槿恵系議員統や親李明博系議員、民主党主流派と親盧陣営の計算も複雑になっている。親李明博系議員は選挙結果によって朴元代表が打撃を受けハンナラ党の党内力学が変わるという可能性に注目しており、親盧陣営も安院長の浮上が文在寅（ムン・ジェイン）盧武鉉財団理事長の動きに変数になることから神経を尖らせているという観測が出ている。政界では羅卿ウォン勝利か朴元淳勝利かによって「安哲秀新党」が登場する可能性があり、それによって政界の一部が再編される可能性もあるという分析まで出ている。

安院長はこの日、朴元淳候補に対する支持を再確認した。安院長はソウル・安国洞（アングクドン）の朴候補の選挙事務所を訪問して手紙を渡し、「遠くからずっと応援していたし、きょうも応援しにきた」と述べた。安院長の政治的歩みに刺激されたハンナラ党は、「国民の税金で運営される国立大学の教授が特定政派にはまり偏向した政治行為をするのは望ましくない。政治をするなら教授職を捨て政界に入ってくるべき」（洪準杓代表）とし、安院長に対し攻勢をかけた。安院長が選挙戦の全面に登場することにより危機意識を感じた保守と中道保守層がハンナラ党の羅候補側に結集する現象が現れているとハンナラ党の金正権（キム・ジョングォン）事務総長はこの日明らかにした。


安院長は朴候補に渡した手紙で、１９５５年に米国黒人民権運動を触発する契機になったローザ・パークス事件に言及し、「多くの大衆の参加がその日の意味を変えたように、われわれも行動に出なければならない。選挙参加こそが市民の主人になる道で、常識が非常識に勝つ道だ」と強調した。それとともに「私もやはり早朝に投票所に行き１票の権利を行使するだろう。みなさんも私とともにしてくれるよう丁重に求めたい」と話した。



【解説】ソウル市長補欠選、安哲秀の登場が保守層を刺激（２）