１０月２６日のソウル市長補欠選挙は前例のないほど激しい「世代間対決」へと流れている。

これまで韓国政治と選挙で最も大きな変数だった地域変数が沈み、代わりに「世代別二極化投票」が出てきた。中央日報が韓国ギャラップなどとともに先月１７日から１カ月に４回にわたり実施した世論調査はこうした様相を克明に示す。今月１７～１８日の最後の世論調査で野党圏の朴元淳（パク・ウォンスン）候補は３０代の圧倒的支持を基に２０代と４０代で強い支持を得た。だが、５０代と６０代以上ではハンナラ党の羅卿ウォン（ナ・ギョンウォン）候補が大きくリードした。

こうした様相は投票日が近づくほど一層明確になっている。９月１７日の初めての調査と比較すると、５０代以上は羅候補側に急速に結集した。５０代と６０代以上で羅候補支持率はそれぞれ４４．９％から５９．８％、４９．２％から７２．３％に垂直上昇した。ハンナラ党の攻勢で朴候補は４０代の支持率が７．８ポイント下落した。それでも４０代以下では相変らず強さを見せる。２０代では格差を１０．４ポイントから１３．７ポイントと小幅に広げている。


ハンナラ党と民主党の争いだった以前の選挙でも「世代投票」の様相はわずかにあった。だが、より一層著しい変数の嶺南（ヨンナム）・湖南（ホナム）という伝統的地域支持層の結集で遮られた２次変数だった。今回の選挙では地域変数が世代変数で遮断された２次変数だ。ソウルで「安哲秀（アン・チョルス）ブームに乗って朴候補が登場しながら民主党が候補を出せないのが最も大きな理由と分析される。韓国社会世論研究所（ＫＳＯＩ）のユン・ヒウン室長は、「朴候補に対する湖南結集は過去の選挙と比較すると落ち込み、世代間投票が大きく強化された。票の内容を見てみれば若い層の安哲秀結集だ」と分析した。





ソウル市長補欠選、地域を超えた世代対決に（２）