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カダフィがいないリビアの運命は?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
リビアの前独裁者ムアマル・カダフィが20日(現地時間)、逮捕された後、負傷で死亡した。8月23日に首都トリポリが市民軍によって陥落してから59日目だった。

国民評議会(NTC)は当初、カダフィを逮捕し、リビア内で裁判にかける計画だったが、この計画は失敗に終わった。カダフィはこの日、リビア中部都市の故郷シルテでNTC側の軍隊によって逮捕されたが、すでに致命傷を受けていたカダフィは間もなく死亡した。

カダフィの死亡でリビアは「権力真空状態」に置かれ、ソマリアやスーダンのように長期内戦の奈落に落ちるという見方も出ている。カダフィが第2人者を認めない徹底的に個人化された体制を構築したうえ、野党や労組、市民団体さえも存在しないからだ。


140以上の部族が自治権を振り回して無政府状態に陥ったり、内戦に拡散するというのが最悪のシナリオだ。カダフィに対抗して闘争を率いてきたNTC内部でも紛争が発生し、反乱軍間の武力衝突で死亡者が出たのも、部族がいくつかのグループに分かれているからだ。

「ポストカダフィ」時代を誰が率いるかにも関心が集まっている。専門家らはポストカダフィ時代を率いる人物の筆頭にアブドル・ジャリルNTC議長を挙げている。ジャリル議長はカダフィ体制の下、07年から法相を務めたが、2月に非武装デモ隊に対する実弾射撃に抗議し、政府の閣僚では初めて辞任した。

NTCのオマル・アルハリリ国防相も反乱軍の善戦とともに急浮上した人物だ。アルハリリ氏は1969年のカダフィ主導のクーデターに参加したが、75年に同僚将校とともにカダフィ政権転覆を謀議して発覚、死刑宣告を受けて投獄された。アルハリリ氏はその後15年間の獄中生活を送り、90年に減刑されて出所した後、トブルクで年金生活を送り、NTCに合流した。



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