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【解説】サッカー場乱闘:アルサドは暴行罪、水原は「Kリーグ名誉毀損罪」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
サッカー試合中に選手がけがをすれば、ボールを競技場の外に蹴り出す。試合が再開されれば、相手チームは攻撃していたチームにボールを譲る。サッカーの不文律だが、規則ではない。

19日に水原(スウォン)ワールドカップ(W杯)競技場で行われた水原サムスン-アルサド(カタール)のアジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグ準決勝第1戦。水原のチェ・ソンファンとアルサドのDFタヒルがアルサドのゴール前でもつれて倒れた。水原は攻撃を続けた。しかし廉基勲(ヨム・ギフン)が2人のDFに挟まれ、ボールを外に出した。スローインで試合が再開されたが、アルサドの選手はボールを譲らなかった。ママドゥ・ニアンが水原の守備がいないところを走ってゴールを決めた。

ニアンはダーティープレーをした。しかし非難はサッカーファンとメディアがすることだ。水原はプロらしくなかった。まず一つ目、ボールを外に蹴り出した動機が正直でなかった。やむを得ず外に蹴っただけだ。チャンスがあればゴールを狙っていただろう。二つ目、「ボールを譲り渡してくれるだろう」と安易に考えた。三つ目、自国メディアに悔しさを訴える態度は、ゴールを食らう過程と同じほどプロらしくなかった。


国内メディアは「選手が観客を暴行した」と書いた。事実だ。アルサドのケイタがムハムマドGKと言い争っていた観客を殴った。観客はグラウンドに入れない。ところでどのように競技場に入ったのか。ホームチーム水原球団の管理不十分で生じたのだ。水原は責任者から処罰しなければならない。ケイタに対する懲戒はアルサド球団とカタールサッカー協会、そしてAFCがすることだ。

ケイタが観客に暴行を加えた時、水原の選手は理性を失った。理解はできる。しかしその結果、誰の過ちかを問うのが無意味になるグラウンド暴力事態に拡大した。冷静に対応していれば、ケイタの退場だけで試合は続いたはずだ。

結局、水原はホームで勝利も自尊心も失った。しかも26日にはアルサドとアウエーで対戦する。苦戦が予想される。しかし水原にはこの試合を機会にする知恵が必要だ。冷静に正々堂々と試合をし、勝たなければならない。それだけが‘Kリーグの名門’水原が名誉を回復する唯一の方法だ。

キム・ジョンリョク・サッカーチーム長



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