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【取材日記】中国の学者が中国の史料で研究した韓国戦争

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「金日成(キム・イルソン)が企画して起こした朝鮮戦争(韓国戦争)の最大被害者は韓国だ。 それなのに韓国内部でその原因と責任についてとんでもない声が出ているとは本当に驚かされる。 さらに韓国政府がその間、国軍捕虜と拉致被害者の帰還問題に積極的に取り組んでこなかったのは理解できない」。

香港金融街セントラルで会ったデビッド・チュイ博士(徐沢栄、57)は韓国戦争勃発の原因を中国の資料で追跡して論文を書く過程で、人民解放軍の機密文書を引用したため、11年間の獄苦を経験し、6月に釈放された。

責任の所在が明白なこの戦争の処理過程で、彼が最も疑問を感じたのは、捕虜送還問題で対立しながら2年もかかった休戦会談だったという。 1951年7月に始まった休戦会談で連合軍側は13万余人の捕虜が北朝鮮に抑留されていると主張したが、北朝鮮側は1万1000人にすぎず、残りは自主的な越北者だと主張した。 彼はこれを「盗人猛々しい」と表現した。


チュイ博士は「韓国軍をはじめとする連合軍側は中国人民解放軍(中国では人民支援軍という名前で派兵)捕虜の自由送還原則に基づき台湾に1万人余りを送った。 台湾・台北の中正記念館には当時、台湾総統の蒋介石と捕虜が撮った記念写真があるほど」と強調した。 にもかかわらず北朝鮮が国軍捕虜と拉致被害者を抑留しているのは国際的に不公平だと強調した。 命がけで脱北して帰還した国軍捕虜と脱北者の証言によると、北朝鮮内の生存国軍捕虜は500人余りだ。 彼らには時間があまり残されていない。 今からでも帰還交渉を急ぐべきだというのがチュイ博士の主張だ。

チュイ博士は「朝鮮戦争は武力で統一するという妄想にとらわれた金日成がソ連の指導者スターリンと毛沢東の支援を受けて同族に向けて銃弾を飛ばした‘不義の戦争’」と強調した。 北朝鮮を支援して参戦した中国の学者が自国の史料に基づいて行った厳正な研究の結果、戦争の責任は金日成にあると断言したのだ。

にもかかわらず、私たちの社会の一部で、こうした事実を無視し、自然発生的な内戦説や南侵誘導説、または双方責任説を広める人がまだいるのなら、これは全く話にならないことだ。



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