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<サッカー>“翼を失った虎”になった韓国代表、その理由は?

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版

ウィングから中央へ攻撃の重点を変えつつある韓国サッカー代表。

虎の翼が消えた。韓国サッカーは伝統的にウイングが強かった。韓国人は体は小さいが、持久力があり俊敏だ。サイドから多くの‘スタープレーヤー’が出た理由だ。車範根(チャ・ボムグン)-辺炳柱(ビョン・ビョンジュ)-李天秀(イ・チョンス)と引き継がれたスピードあるウイングは韓国サッカーの特徴だ。

しかし趙広来(チョ・グァンレ)監督が率いる韓国代表ではウイング人材を見つけるのは難しい。李青竜(イ・チョンヨン)までが負傷し、素早い突破でサイドに活力を吹き込む選手が減った。

趙監督は7日のポーランド戦を控え、3トップすべてに中央FW選手らを配置した。左から池東源(チ・ドンウォン)-李東国(イ・ドングク)-朴主永(パク・ジュヨン)だ。右ウイングだった南泰煕(ナム・テヒ)は中央に回した。


専門家は「ウイングが消えたのは韓国サッカーだけでなく世界サッカーのトレンド」と口をそろえた。

イ・ヨンスKBS(韓国放送公社)解説委員は「趙監督の構想は明らかに以前と違うスタイル。ゼロトップという表現を使うが、前3人のFWが絶えず位置を変えながら攻撃するだろう。現代サッカーのトレンドを考えながらA代表の資源を活用するという趙監督の考えだと解釈できる」と述べた。

現代サッカーではサイドよりも中央が強調されている。またクロスやロビングパスよりも短いパスが中心だ。ウイング資源の立つ瀬が狭まっているということだ。

シン・ムンソン明知大教授は「80-90年代まではウイングの役割が重視されていた。しかし00年代に入ってほとんどの国が4バックとなり、サイド攻撃への対応が強化された」とし「攻撃も中央で短いパスを中心に展開されるのが現代サッカーの傾向」と説明した。

シン解説委員は李東国に対して高い評価をした。クロスを上げるウイングはいないが、十分に適応できると予想した。

「今シーズン全北(チョンブク)の試合を見ると、ルイスとエニーニョも短いパスで李東国のゴールをアシストした場面が多い。本人のプレースタイルも変わった。15アシストをマークしていることからも分かる。浦項(ポハン)と尚武(サンム)時代にチームのトップに立っていた単純な攻撃手ではない」とし「趙監督が李東国とのコンビを組んで幅広く動ける南泰煕(ナム・テヒ)を配置したため、どんなシナジー効果が生まれるか期待される」と話した。



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