世界の科学界がイタリアのために沸き立っている。この国で最高の地震学者らが2009年のラクイラ地震の際に危険警告をまともに行わなかったとの理由で法廷に立たされたためだ。308人の犠牲者に対する過失致死容疑だ。罪が認められれば最高15年の懲役を受ける。イタリアのANSA通信は彼らが5000万ユーロの損害賠償請求も受けていると伝えた。20日に始まった裁判に回付された科学者は同国政府の防災関連委員会に所属する6人。検察は彼らが大地震発生6日前に民間防衛庁主催の会議に参加し、「『大地震は起きないとみられる』という不正確で、不完全で、矛盾する情報を提供して大惨事を招いた」と主張している。当時ラクイラでは6カ月にわたり数百回の微震が続いていた。そのため学者が警告さえしっかりとしていれば市民らを避難させ人命被害を大きく減らせたという主張だ。
だが被告らの話は違う。「現在の科学水準で100%正確な地震予知は不可能だ」という。そのためそれなりに最善の科学的助言をしただけなのに、その結果が違ったからと断罪するのは自分たちを防災対策失敗のスケープゴートにしようというものとの主張だ。
世界の科学界の反応も同様だ。世界5200人余りの学者は裁判を控え、同国のナポリターノ大統領に、起訴された学者らの救命を要請する嘆願書を送った。これに賛同した延世(ヨンセ)大学地球システム学科のホン・テギョン教授は、「地震予報はすべての地震学者の究極的目標だが、これまでのところは神の領域だ。学者の発表に対する判断は関連学界に任せるべきで、法的なものさしを突きつけるのは困る」と話した。
「地震警告しなかった」…イタリアで科学者6人起訴(2)
だが被告らの話は違う。「現在の科学水準で100%正確な地震予知は不可能だ」という。そのためそれなりに最善の科学的助言をしただけなのに、その結果が違ったからと断罪するのは自分たちを防災対策失敗のスケープゴートにしようというものとの主張だ。
世界の科学界の反応も同様だ。世界5200人余りの学者は裁判を控え、同国のナポリターノ大統領に、起訴された学者らの救命を要請する嘆願書を送った。これに賛同した延世(ヨンセ)大学地球システム学科のホン・テギョン教授は、「地震予報はすべての地震学者の究極的目標だが、これまでのところは神の領域だ。学者の発表に対する判断は関連学界に任せるべきで、法的なものさしを突きつけるのは困る」と話した。
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