対北朝鮮ビラ送り運動を行ってきた民間団体の代表を毒針で殺害しようとした脱北者Aが国家情報院(国情院)に逮捕された。
政府当局によると、40歳代の脱北者出身のAは3日、毒針を所持してパク・サンハク自由北韓運動連合代表に会おうとしたところ、テロ関連機密情報を入手して潜伏中だった国家情報院の捜査官に捕まった。
パク代表は中央日報との電話で、「顔見知りだったAが『日本側に対北朝鮮ビラ散布を支援したいという人がいる』と言いながら会おうと言ってきた」とし「ソウル地下鉄の新ノンヒョン駅の3番出口で会おうと話してきたが、国家情報院側から事前通報があり、現場には行かなかった」と話した。
パク代表は「自ら特殊部隊出身の脱北者と明らかにしたAとは90年代末から知り合いだった」とし「5年前に行方をくらました後、今年2月に現れ、電話などで接触してきた」と説明した。
国家情報院は国家保安法違反容疑(潜入・脱出)でAを6日に拘束、収監し、テロを指示した北朝鮮の工作機関、指令を受けることになった経緯などについて捜査を行っている。また北朝鮮が、金正日(キム・ジョンイル)と3代世襲に対する批判活動を繰り広げる北朝鮮民主化運動団体を委縮させるため、関係者に危害を加えてくる可能性が高いとみて、身辺保護と関連情報収集を強化したという。
パク代表は9日、北朝鮮政権樹立記念日に対北朝鮮批判ビラを飛ばすなど、これまで積極的に活動してきたことで、北朝鮮のテロ標的になっていた。北朝鮮は金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官(62)暗殺の動きも見せ、金長官に対する警護が強化された(中央日報8月10日付1面)。先月21日には中国丹東で北朝鮮を相手に布教活動をしてきたG(46)がタクシーを待っているところ突然死亡し、北朝鮮工作員による毒針テロの可能性が提起されている(9月9日付1面)。このため、北朝鮮が南側の特定人物を相手に同時多発テロに乗り出しているのではないかという分析が出ている。
国家情報院は北朝鮮の対南工作機構が脱北形態で工作員を派遣するのではなく、すでに韓国社会に定着したAを活用した点に注目している。昨年4月に摘発された黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元労働党秘書(昨年10月死去)暗殺未遂の場合、偵察総局所属工作員2人が脱北者に偽装し、南に派遣された。
ある関係者は「脱北者に偽装して南派する場合、約2万人の国内定着脱北者と対面させるなどの尋問過程を通して身分が明らかになる」とし「しかし10年近く生活し、国内事情に詳しい脱北者をまた北朝鮮に入国させ、任務を与える方式を使う場合、把握が容易ではない」と述べた。
Aのように長期間にわたり行方不明の脱北者が少なくないという点も問題だ。北朝鮮軍将校出身のSと貿易会社幹部出身のKなどは海外に出国した後、数年間にわたり連絡が取れていない。ある脱北者は「高位層出身のJも北朝鮮に帰り、‘南朝鮮体制批判’講演に動員されたという話を聞いた」と述べた。
政府当局によると、40歳代の脱北者出身のAは3日、毒針を所持してパク・サンハク自由北韓運動連合代表に会おうとしたところ、テロ関連機密情報を入手して潜伏中だった国家情報院の捜査官に捕まった。
パク代表は中央日報との電話で、「顔見知りだったAが『日本側に対北朝鮮ビラ散布を支援したいという人がいる』と言いながら会おうと言ってきた」とし「ソウル地下鉄の新ノンヒョン駅の3番出口で会おうと話してきたが、国家情報院側から事前通報があり、現場には行かなかった」と話した。
パク代表は「自ら特殊部隊出身の脱北者と明らかにしたAとは90年代末から知り合いだった」とし「5年前に行方をくらました後、今年2月に現れ、電話などで接触してきた」と説明した。
国家情報院は国家保安法違反容疑(潜入・脱出)でAを6日に拘束、収監し、テロを指示した北朝鮮の工作機関、指令を受けることになった経緯などについて捜査を行っている。また北朝鮮が、金正日(キム・ジョンイル)と3代世襲に対する批判活動を繰り広げる北朝鮮民主化運動団体を委縮させるため、関係者に危害を加えてくる可能性が高いとみて、身辺保護と関連情報収集を強化したという。
パク代表は9日、北朝鮮政権樹立記念日に対北朝鮮批判ビラを飛ばすなど、これまで積極的に活動してきたことで、北朝鮮のテロ標的になっていた。北朝鮮は金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官(62)暗殺の動きも見せ、金長官に対する警護が強化された(中央日報8月10日付1面)。先月21日には中国丹東で北朝鮮を相手に布教活動をしてきたG(46)がタクシーを待っているところ突然死亡し、北朝鮮工作員による毒針テロの可能性が提起されている(9月9日付1面)。このため、北朝鮮が南側の特定人物を相手に同時多発テロに乗り出しているのではないかという分析が出ている。
国家情報院は北朝鮮の対南工作機構が脱北形態で工作員を派遣するのではなく、すでに韓国社会に定着したAを活用した点に注目している。昨年4月に摘発された黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元労働党秘書(昨年10月死去)暗殺未遂の場合、偵察総局所属工作員2人が脱北者に偽装し、南に派遣された。
ある関係者は「脱北者に偽装して南派する場合、約2万人の国内定着脱北者と対面させるなどの尋問過程を通して身分が明らかになる」とし「しかし10年近く生活し、国内事情に詳しい脱北者をまた北朝鮮に入国させ、任務を与える方式を使う場合、把握が容易ではない」と述べた。
Aのように長期間にわたり行方不明の脱北者が少なくないという点も問題だ。北朝鮮軍将校出身のSと貿易会社幹部出身のKなどは海外に出国した後、数年間にわたり連絡が取れていない。ある脱北者は「高位層出身のJも北朝鮮に帰り、‘南朝鮮体制批判’講演に動員されたという話を聞いた」と述べた。
この記事を読んで…