13日午後、ソウル・汝矣島(ヨイド)の漢江(ハンガン)公園近く。会社員のチョン・ギョンベさんは公園を散歩してソウル市所有の船舶が停泊する官公船船着き場に大型遊覧船があるのを見て首をかしげた。この船は他の漢江遊覧船より大きくデザインも高級だ。ひと目で見ても建造してからいくらも経たないことがわかるきれいな船だ。だが船は運航していない。チョンさんは「船の正体がわからない。あの船はどこに使われるのか」と尋ねた。
答は「営業用遊覧船」だ。船の名前は「漢江アラ号」だ。
ソウル市が市民の税金112億7000万ウォン(約7億8852万円)をつぎ込んで昨年11月に建造した。4月に試験運航まで終えたがその後5カ月にわたり足止めをくっている。営業はしていない。「西海(ソヘ、黄海)航路事業」をめぐるソウル市とソウル市議会の対立のためだ。
ソウル市は2009年8月にアラ号の事業計画を発表した。呉世勲(オ・セフン)前ソウル市長が推進していた西海航路プロジェクトの一環だった。今年11月に西海と京畿道金浦(キョンギド・キンポ)ターミナルまでの「京仁(キョンイン)アラベッキル」が完工し、楊花(ヤンファ)大橋の橋脚構造改善工事が終わればこの船を漢江から仁川(インチョン)近くまで往復する観光クルーズ船として活用するつもりだった。
ソウル市は2009年12月に東城造船に長さ58メートル、幅12メートルの688トン級船舶を発注した。310人乗りで、最大速度は10ノットに達した。船内には150席規模の可変式公演会場の設置が可能で、音楽会や新製品発表会のような行事を行うことができる。2階甲板では漢江を遊覧しながら船上公演も楽しむことができる。
現在、漢江遊覧船7隻のうち最も大きい船は430トン級だ。アラ号はこの船の1.6倍に達する規模だ。今年4月に試験運航の際に乗船した外国人観光客は「ワンダフル」を連発した。
<税金の無駄遣い>さび付いていくソウルの漢江クルーズ船(2)
答は「営業用遊覧船」だ。船の名前は「漢江アラ号」だ。
ソウル市が市民の税金112億7000万ウォン(約7億8852万円)をつぎ込んで昨年11月に建造した。4月に試験運航まで終えたがその後5カ月にわたり足止めをくっている。営業はしていない。「西海(ソヘ、黄海)航路事業」をめぐるソウル市とソウル市議会の対立のためだ。
ソウル市は2009年8月にアラ号の事業計画を発表した。呉世勲(オ・セフン)前ソウル市長が推進していた西海航路プロジェクトの一環だった。今年11月に西海と京畿道金浦(キョンギド・キンポ)ターミナルまでの「京仁(キョンイン)アラベッキル」が完工し、楊花(ヤンファ)大橋の橋脚構造改善工事が終わればこの船を漢江から仁川(インチョン)近くまで往復する観光クルーズ船として活用するつもりだった。
ソウル市は2009年12月に東城造船に長さ58メートル、幅12メートルの688トン級船舶を発注した。310人乗りで、最大速度は10ノットに達した。船内には150席規模の可変式公演会場の設置が可能で、音楽会や新製品発表会のような行事を行うことができる。2階甲板では漢江を遊覧しながら船上公演も楽しむことができる。
現在、漢江遊覧船7隻のうち最も大きい船は430トン級だ。アラ号はこの船の1.6倍に達する規模だ。今年4月に試験運航の際に乗船した外国人観光客は「ワンダフル」を連発した。
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