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「野田首相は現実主義の政治家、ミラクルはない」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

中央グローバルフォーラムに出席するため訪韓した船橋洋一慶応大教授(左)が金永煕(キム・ヨンヒ)大記者と4日、対話している。

日本で政治不安が続いている。 09年に民主党が政権交代を果たしてからも短命首相が続いた。 民主党政権で3人目の首相として登場した野田佳彦(54)の日本はどこへ行くのか。 中央日報の金永煕(キム・ヨンヒ)大記者が4日、中央グローバルフォーラムに出席した船橋洋一朝日新聞元主筆兼中央日報客員コラムニストにソウル新羅(シンラ)ホテルで会い、‘野田号・日本’の未来と政治・経済・外交について尋ねた。

--日本でまた首相が代わった。 この5年間ですでに6人目だ。 日本政治は何が問題なのか。

「日本の問題にはゼロ成長、デフレ、財政悪化が挙げられる。 このままいけば、結局、銀行が企業に融資しなくなり、税収悪化で財政がさらに悪化するという悪循環に陥る。 日本ではこうした状況が事実上20年間続いている。 このため、どの首相が出てきても人気がない。 結局、財政がないため増税をするしかない。 しかし首相がこうした不人気政策に踏み込もうとすると支持率が落ち、首相が次々と代わるというおかしな状況になった」


--では、どんな解決策を用意しなければならないのか。

「やはり野田首相のように人気のない政策も最初から話さなければいけない。 野田首相は増税に賛成している。 そのためには強いリーダーシップが必要となる。 しかし日本にもっと必要なのは合意、すなわちコンセンサス(consensus)を重視するリーダーシップだ。 今までは妥協を通した問題解決努力が不足してきた。 野田首相はこうしたリーダーシップを発揮し、何とかして問題を解決していかなければならない。 ミラクル(奇跡)はない」

--こうした背景で「脱小沢」の旗幟を掲げたが、野田内閣には小沢派閥も含まれている。 どういうことか。

「それなりの理由がある。 首相として力を発揮しようとすれば、党はもちろん政府を統制できなければならない。 政党政治であるため、党を統制できなければ政府の政策も実現するものはない。 いま民主党は参議院で議席数が半数に届かない。 野党のどこかと連立しなければならない。 それがまさに民主党参議院の兄貴分である輿石東議員(75)を民主党幹事長に抜てきした背景だ。 政治力を発揮するためには主要補職にさまざまな派閥を引き込まなければならない」



「野田首相は現実主義の政治家、ミラクルはない」(2)

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