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旅客船火災で130人全員を救助…秩序が惨事を防いだ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

6日午前2時、麗水市白島付近の海上を航行していた雪峰号の船尾で火災が発生した様子(写真=麗水海洋警察撮影)。

6日午前1時20分。全羅南道麗水市(チョンラナムド・ヨスシ)の巨文島(コムンド)沖海上。警備勤務中だった300トン級海洋警察艦艇317艦の通信室に緊急無電がきた。

「麗水白島(ペクト)沖海上で旅客船に火事が起きた。ただちに救助せよ」という無電だった。

イム・ジェチョル艦長はすぐに全速前進の命令を出した。巨文島から事故海域までは15キロメートル。30ノット(時速55.5キロメートル)で進む船は30分で事故海域に到着した。事故を起こした旅客船「雪峰(ソルボン)号」の船尾はすでに炎に包まれていた。深夜の海上には乗客10余人ずつが乗った救命ボートがあちこちに浮いていた。


「サーチライトをつけろ。救助用ゴムボートを浮かべろ」。イム艦長の命令に海洋警察は速やかに動いた。サーチライトが漆黒のような海を明るく照らした。「助けてくれ」という叫びが救命ボートから続いた。海洋警察隊員はゴムボートに乗り救命ボートに接近した。海洋警察隊員が救命ボートを確保すると乗客らは「助かった」という安堵の声を出した。

乗客と乗務員の静かな対処も光った。乗務員は火事が起きるとすぐに1階から3階まですべての船室を回り、「火事が起きた。避難しなければならない」と大声を張り上げた。乗客104人は乗務員の指示により救命胴衣を着用し甲板の上に出ていった。1階で起きた火は午前1時30分ごろには2階まで燃え移ったが乗客は動揺しなかった。順に甲板の上に列を作り救命ボートに乗るためのはしごの前に立った。

「高齢者と子どもから乗せます」





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