河川氾濫を防ぐために東京都内の地下に作った洪水調節池。このトンネルには最大54万立方メートルの水を満たすことができる。工事には当時としては世界最大の直径13.5メートルの回転式掘削機が使われた(写真=東京都建設局提供)。
巨大な洞窟が口をポカンと開けていた。直径12.5メートルの真っ暗なコンクリート円形トンネルは電灯で照らしても終わりが見えなかった。空っぽのトンネル内はすべてが停止していた。時折落ちる水滴の音がトンネルの沈黙を破った。外は強い夏の日差しに30度を超える蒸し暑い天気だったが、エレベーターに乗って降りた地下43メートルのトンネルの空気は寒さまで感じられた。床のあちこちに水たまりができ時に生臭い下水口のにおいがした。
先月30日に訪れた東京の神田川環状7号線地下調節池の内部の姿だ。ここは簡単にいえば神田川流域の洪水防止のために設置した「地下水タンク」だ。有事の際に河川が氾濫するのを防ぐために川の水を引き込み一時的に貯水する。
神田川流域には3カ所にこのような河川取水施設が設置されている。この日ソウル市のグリーンソウル市民委員らとともに訪問したのは中野区にある善福寺川取水施設。現場を管理する東京都建設局の瀧島正治係長は、「2日前(8月28日)にも多くの雨が降りここに水を入れた。まだ1000立方メートルほどの水が残っている」と説明した。
57ミリの豪雨にびくともせず…東京の地下には巨大タンクが(2)
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