１０月２６日に行われる予定のソウル市長補欠選挙で、無所属候補として出馬を示唆した安哲秀（アン・チョルス）ソウル大学融合科学技術大学院長が全体的な予備候補グループのうち、支持率１位を占め急浮上した。

中央日報が３日、韓国ギャラップに依頼し、ソウル市民１００６人を対象に実施した緊急世論調査の結果だ。安哲秀院長は特に、ハンナラ党の羅卿ウォン（ナ・ギョンウォン）最高委員及び野党勢力の単一候補〔韓明淑（ハン・ミョンスク）元国務総理もしくは朴元淳（パク・ウォンスン）希望制作所常任理事〕との３者間仮想対決でも過半に近い支持率で与党・野党候補を先んじていると表れた。

同調査はまず、ソウル市長補欠選挙で出馬意思を示した候補と出馬が取り上げられている予備候補１０人を対象に調査を行った。そこで安院長は３９．５％の支持率で１位を占め、２位を占めた羅最高委員の支持率より３倍以上高かった。


つづいて中央日報は与党・野党の中で最も支持率が高い候補である羅卿ウォン最高委員と韓明淑元総理、安哲秀院長の３人に絞って仮想対決の形で世論調査を実施した。その結果、安院長は４９．５％という過半に近い支持率を確保し、羅最高委員（２２．０％）と韓元総理（１４．９％）を圧倒した。

野党勢力で韓元総理の代わりに朴元淳常任理事を単一候補として立てる場合の仮想対決では、安院長の支持率がより高くなりその格差も大きくなった。安院長は５０．０％の支持率を占め、羅最高委員の支持率も（２３．６％）も多少上がった。その反面、朴常任理事の支持率は韓元総理より４．９％ポイント低い１０．０％だった。

どのような場合でも安院長が２位の羅最高委員より２倍以上の支持率を表しており、既存の政治権に対する不信を背景として拡散している「安哲秀ウイルス」の前には、現在のところどの「ワクチン」も効き目がない状況だ。しかし、もし安院長が出馬せずに羅最高委員と韓元総理との両者対決の形で選挙が行われる場合、羅最高委員（４１．２％）と韓元総理（３７．９％）は接戦になると調査された（羅最高委員と朴常任理事の両者対決では羅最高委員が４１．２％、朴常任理事２８．９％）。