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五輪・W杯のように大邱は「偉大な遺産」を残せるのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
1988年ソウルオリンピック(五輪)と2002年ワールドカップ(W杯)。 2大会の成功は意味がある遺産(legacy)を残した。 韓国人は自身の内面に潜伏する「スポーツDNA」を発見し、確認した。 国際社会で韓国の地位は以前とは比較にならないほど高まった。 いま大邱(テグ)で開かれる世界陸上選手権大会は私たちにどんな遺産を残すのだろうか。 あちこちに散在する問題点と円満でない運営のため遺産を期待するどころではなく、心配されているのが現実だ。

ソウル五輪は東アジアの小さな分断国の存在を世界に知らせる礎石になった。 冷戦の末端で東と西がソウルで和合した。 大会の進行は滑らかで、韓国選手の活躍は光った。 韓国は緻密な準備と開催国プレミアムに助けられ、12個の金メダルを獲得して総合4位になった。 韓国スポーツのフレームが変わる瞬間だった。

ソウル五輪の自信は2002年W杯につながった。 自ら後進国という意識にとらわれていた韓国サッカーが4強神話を築いた。 赤い波が全国を覆った。 ソウル五輪が政府の主導で韓国のブランドを作っていく作業だったとすれば、02年W杯は新しい世代が自由に韓国の熱情とダイナミックさを知らせる舞台だった。 自信を得た韓国の若い選手はイングランド・プレミアリーグのような大舞台を現実的な目標とした。 その遺産が朴智星(パク・チソン、マンU)、李青竜(イ・チョンヨン、ボルトン)、朴主永(パク・ジュヨン、アーセナル)らだ。


07年に大邱が世界陸上選手権大会の誘致に成功すると、韓国は世界3大スポーツ大会を開催する国になったとして浮かれた。 しかしきちんと進行しているのは国際陸上競技連盟(IAAF)が主導する競技だけだ。 交通と安全など運営面のあちこちで問題点が表れている。 円満な運営に劣らないほど重要な成功条件は開催国選手の善戦だ。 しかし「10種目で10人が決勝進出」としていた大韓陸上競技連盟の目標は難しそうだ。 まだ準決勝に進出した選手は一人もいない。 完全に他人の祭りとなってしまい、国民の関心にも限界がある。

韓国スポーツは2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪という大きな課題を持っている。 こうした中、「大邱世界陸上選手権大会は失敗するかもしれない」という声が出てくるのは残念だ。 もし大邱が失敗すれば、平昌の教訓としなければならない。 平昌は韓国地方自治の潜在力とコンテンツが世界レベルであることを立証してこそ、成功が約束される。 体育界、地方自治体の準備なく、大会を誘致したということだけで成功を期待するのは、ただの欲にすぎない。

チャン・チヒョク・スポーツ部門記者



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