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祖父の残した遺産相続のために脱北…韓国で訴訟

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
南北住民間の訴訟が増えるとともに、韓国の財産を相続するために脱北する事例まで現れた。ソウル西部の地方裁判所では最近、韓国の祖父の遺産を相続するために脱北した孫娘が祖父の再婚相手を相手に起こした相続回復請求の訴訟事件が行われている。

脱北者女性Aさんの祖父は北朝鮮で結婚し3男1女を授かり、韓国戦争当時に甥だけをつれて南側へ渡って来ることとなった。彼は韓国で相当な財産を集め、再婚もした。

再婚した妻との間に子どもはいない。北朝鮮に残った彼の息子たちは全員この世を去った。しかし、三男の娘であるAさんは数年前、南北離散家族再会で祖父に会うことができた。その後、祖父はAさんに定期的に生活費を送った。また、中国や平壌(ピョンヤン)などで会うことも数回あった。


ところが昨年、Aさんは祖父が亡くなった後に不動産を含む全遺産を祖父の再婚相手が相続したという事実を知った。Aさんは祖父の財産を取り戻すために脱北を決意した。韓国に無事に到着したAさんは、自分が亡くなった祖父の実の孫だという事実を証明するために祖父と一緒に南に渡って来た甥の確認書と北朝鮮当局が発行した公民証などを裁判所に提出した。これに対して祖父の再婚相手は、Aさんに対する遺伝子鑑定を申し立てている状態だ。政府や法曹界によると、北朝鮮のある50代男性も中国にいる代理人と韓国内弁護士を通して韓国で暮らし、数十億ウォン台の遺産を残してこの世を去った父親の遺産を取り戻すために訴訟を準備していると伝えられた。





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