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【コラム】金正日のロシア訪問と「新満州ノミックス」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
清津(チョンジン)-ハサン-ウラジオストク-ブレヤ-ウランウデ(朝ロ首脳会談)-満州里(中国内モンゴル自治区)-チチハル・大慶・ハルビン(黒龍江省)-通化・集安(吉林省)-満浦市(慈江道)の経路は、北朝鮮資源外交の生命線でもある。 ブレヤの水力発電所は電力供給源になる可能性が高く、大慶は対北朝鮮原油供給地だ。 昨年の朝中貿易は35億ドルだったのに対し、朝ロ貿易は1億ドルにすぎなかった。

金総書記はサハリンから韓国に続く約1100キロのガスパイプライン(うち700キロが北朝鮮経由)事業にも意欲を見せた。 北朝鮮は国内の慢性的なエネルギー不足を解消し、通過料として毎年1億ドルを得られるからだ。

金剛山(クムガンサン)事業の没収で南側に圧力を加えながらパイプライン事業で南北協力の可能性を開いておこうという策略も見える。


巨視的な分析は満州経済圏を見ることだ。 中国-ロシア-日本-南北を包括する環東海(トンヘ、日本名・日本海)圏経済、北朝鮮-中国東北3省-ロシア沿海州と続く環大陸圏、東海-西海(ソヘ、黄海)-太平洋と拡大される環大洋圏の視点で空間経済を把握することだ。 いわば「新満州ノミックス」の台頭だ。

ソウルを中心に半径1000キロを描けば、北にはウラジオストク・瀋陽、西には北京、南には上海、東には大阪が入る。 この地域は世界経済成長の中心地だ。 満州経済圏はその未来を担保するところとなる。

今まで北朝鮮分析は制限された情報を土台に政権対政権、政局対政局、政策対政策という枠組みで行われた。 このためすべての談論と分析が圧力釜で炊かれたコメのように平準化される局面だ。

南北問題を解くのは複雑な図形問題を補助線を引きながら解くようなものだ。 金正日総書記のロシア訪問は地政学的な補助線の必要性を示唆している。

郭在源(クァク・ジェウォン)大記者



【コラム】金正日のロシア訪問と「新満州ノミックス」(1)

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