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日本の古美術商から韓国文化財奪った男に実刑

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

李朝染付五爪龍壷。

韓日ワールドカップ開幕式を2日後に控えた2002年5月29日、東京都内で強盗事件が発生した。日本人S氏が運営する古美術商に強盗が入り、青華白瓷・高麗青磁など鑑定価240億ウォン相当の陶磁器18点を奪っていったのだ。この事件の容疑者は中年の男2人だった。彼らは午後10時30分ごろに古美術店と隣接するS氏宅に侵入し、夫人を暴行して逃げられないよう睡眠剤を飲ませた上で地下室に下り陶磁器を盗んだ。陶磁器の中には鑑定価が150億ウォンに達する李朝染付五爪龍壷が含まれていた。

それから3年後、韓国警察は李朝染付五爪龍壷が国内で流通しているという情況を捕らえた。ソウル中央地検は容疑者2人のうちソン氏を先に逮捕し起訴した。ソン氏を取り調べた結果、彼らは当初からS氏の家を狙い旅券を偽造して日本に渡り、1週間の緻密な事前実地調査の末に犯行を実行したことがわかった。裁判にかけられたソン氏は2007年に懲役3年6月が確定した。行方が分からなかった主犯のキム氏が逮捕起訴されたのは事件発生から9年過ぎた先月だった。日本で逃亡生活をしている間に大阪刑務所に公務執行妨害罪で1年10カ月間服役し追放され韓国に戻ったのだ。

ソウル南部地裁は29日、日本での犯行で強盗傷害などの容疑で起訴されたキム氏に対して懲役7年を宣告した。警察は李朝染付五爪龍壷など陶磁器について、「キム氏らが4億ウォンで売ったと主張し所在を把握できずにいる」と話した。


◆李朝染付五爪龍壷=朝鮮時代に製作された青華白瓷で、下部に竜の足の爪5個が刻まれている。彫られた足の爪の数により使う人の身分を現わすもので、5個は王室で使われたものだ。





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