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野田財相の円高戦争…1000億ドルつぎ込む(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ロイター通信はこの日の対策を「新しい野田の戦争」と呼んだ。野田財相が既存の方式とは異なる円高との戦争を始めるためだ。これまでは円をまとめて市場に放出した。昨年9月と今年3月が代表的な例だ。市場に口頭メッセージを伝える方式は6~7回に上る。既存の戦争は効果がほとんどなかった。実際に野田財相は東日本大震災直後に円が急騰すると主要7カ国(G7)連合作戦で2兆5000億円を市場に放出した。だが、野田財相は円を下げることができなかった。上昇を抑制しただけだった。その効果も60日ほどだけ続いた。

ロイター通信は、「新しい野田の戦争も効果は大きくないというのが外為市場専門家らの一般的な見方」と報道した。実際にこの日の野田財相の対策発表後、ドル、ウォンと比べた円の価値は前日より上昇した。

この日の野田財相の外為市場介入は思いがけない副作用を産むみかねない。AP通信は「欧州中央銀行(ECB)がユーロを放出してギリシャなどの国債を買い入れており、スイスは市場に介入している。このような状況で米国が3次量的緩和を断行すれば新興国が今回の日本の対策を言い訳に外為市場に介入しかねない」との見通しを示した。まさに通貨戦争の開始だ。


この日米格付け会社のムーディーズは日本の長期国債格付けを「Aa2」から「Aa3」に1段階引き下げた。ムーディーズはこの日出した声明で、「財政状況が日々悪化しており日本の経済成長を邪魔している」と明らかにした。これで日本は中国と同じ格付けになった。韓国よりは1段階高い。ムーディーズが日本の格付けを引き下げるのは2009年5月以来2年3カ月ぶりだ。

ムーディーズは、「日本国債に対する投資家の変わらぬ支持と低金利のおかげで日本政府は継続して資金を調達することができる。アウトルックは『安定的』と評価する」と明らかにした。ムーディーズは2月に日本の格付けを「安定的」から「否定的」に引き下げ格付け引き下げを予告した。

この日ムーディーズの格付け引き下げにも市場に衝撃はなかった。日経225指数は前日より1%余り落ちた。





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