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【グローバルアイ】BEASTとJAL女性乗務員

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
先週、知人が金浦(キンポ)空港から韓国に入国し、珍しい光景を目撃した。ほとんどすべての国際空港では、入国審査レーンの端は乗務員・外交官専用だ。一般人が並べない列だ。その日、日本航空(JAL)の女性乗務員らがこのレーンで入国手続きをしている時だった。入国審査官が突然止めた。一行の1人が提出した入国申告書の内容を問題視したという。JAL女性乗務員がしばらくためらっていると、この審査官は隣の列に並んでいた「一般韓国人」に向かって叫んだ。「こちらに並んでください」。状況を知らない韓国人が乗務員・外交官専用レーンにどっと集まり、JAL女性乗務員は列の一番後ろに押し出された。

この場面と韓国の人気アイドルグループBEAST(ビースト)が日本羽田空港で入国拒否にあった場面との関連性を知る由はない。しかし最近、このように韓国と日本のあちこちでは一触即発の緊張感が漂っている。

日本政府の公式的な挑発に対して黙っていてはいけない。小銃で撃ってくれば機関銃で応射するほどの覚悟が必要だ。しかし一部の政治家がおもちゃの拳銃でいたずらをする程度に、韓国国民は大砲を持って興奮しているのではないかと省みる必要がある。


先週、韓国社会を騒がせた「BEAST入国拒否」も、実はそれほど憤慨することでもない。所属事務所やイベント代行会社の事務錯誤が原因だった。16日に発生したこの‘事件’を18日晩に会った日本外務省の韓国担当官僚に尋ねた。彼は「そんなことがあったのか」と問い返してきた。そしてすぐに電話で部下の職員に確認した。しかしおかしいのは、その部下の職員もその事実を知らずにいたということだ。一言で、相手は関心もなく内容も知らないことをめぐり、私たちだけが熱くなり、「新藤議員の入国拒否に対する報復行為ではないのか」とエネルギーを消耗したのだった。

最近はある日本の民放番組で韓国女性格闘技選手が日本の男性コメディアン3人から‘集団リンチ’を受けたという報道が韓国であった。韓流番組ばかり放送するとして放送局の前で数千人の市民が大々的な抗議デモをしたというニュースもあった。ファクト自体が違ったり、相当部分が過剰包装されている場合がほとんどだ。しかしおかしなことに韓国に渡ると「氷山の一角」にすぎないものが「氷山」になってしまう。多くのポータルサイトがトップニュースで、しかも扇情的に膨らませ、ネットユーザーの反日感情はエスカレートしている。そして一部の政治家がこれを巧妙に活用する。それが日本に反撃の口実を提供する。この悪循環がいつの間にか定着してしまった。

正直、最近の日本の外交を見ていると、韓国国民がそれほど心配して恐れることはない。毎年学級代表を選ぶように1年に1回ずつ首相が代わるため、以前のように緻密で体系的な外交は見られない。日本のささいな反発、挑発のようなものは、私たちが大きな度量で笑って済ませる時になった。適当な警戒は必要だが、日本に対する過敏反応や過大評価は、むしろ韓国が自ら失敗を招く原因になりうる。

金玄基(キム・ヒョンギ)東京特派員



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