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【噴水台】野球の神様

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
初めから彼が「野神」と呼ばれていたわけではない。2002年、金星根(キム・ソングン)監督が率いるLGツインズが金応竜(キム・ウンヨン)監督の三星(サムスン)ライオンズと韓国シリーズで対戦した。客観的に三星の圧勝が予想されたが、LGの反撃も相当なものだった。しかし結局、三星が4勝2敗で初優勝を手にした。すでにヘッテで9度も優勝を経験した金応竜監督も試合後、「金星根監督は野球の神様ではないかと思うことが何度もあった。負けると思った」と首を横に振った。

この頃まで、この「野球の神様」という表現は、「これほどの相手に勝った私はもっとすごいだろう」という金応竜監督の老練な比喩と見なされていた。しかし金星根監督は2007年にSKワイバーンズの監督に就任して以来、4年連続で韓国シリーズに進出、うち3回の優勝を果たし、真の「野神」の威容を表した。その彼が再契約問題で球団と対立し、18日に更迭された。野球ファンには大きなショックだ。

日本にも「打撃の神様」がいた。読売ジャイアンツの川上哲治だ。選手時代に5度も首位打者になり「打撃の神様」と呼ばれた川上は、監督に就任した後、1965年から73年まで9回連続日本シリーズを制覇し、「野球の神様」に昇格した。


その彼も円満な性格ではなかった。最初は同僚選手と、次は記者と、監督になった後は「支援が不足している」として球団と葛藤が生じた。一部のファンは「勝負だけにこだわわるつまらない野球」と彼を非難した。それでも読売は選手団に関しては彼の領域に手を出さなかった。「野球は監督、支援はフロント」という原則を守ったからだった。巨人軍と呼ばれる名門・読売ジャイアンツの伝説はこのように作られた。

一部の人たちは、金星根監督の解任と三星のソフトウェア危機を同じ原因による結果と見ている。個別分野の専門家を認めない韓国的な企業文化のためということだ。球団オーナーの立場では球団も系列会社の一つだが、韓国シリーズ優勝のためには人事考課や財務管理以上のものが必要だ。『史記』の「孫子呉起列伝」には「将、軍に在っては、君令も受けざる所有り(将在軍、君命有所不受)」という言葉がある。誰かに全権を任せる時、あるいは責任を引き受ける時に持たなければならない心の姿勢だ。誰もが知っている言葉だが、実践はやはり難しい。

ソン・ウォンソプjTBC編成企画チーム長



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