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【時論】中国空母時代…北東アジアの戦略的角逐を予告(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国としては軍事的に力の投射能力を強化するさまざまな理由がある。 領域内海上の領土紛争が深まっている状況だ。 このため中国は自国の領土を防衛し、隣国に強圧外交を効果的に展開し、アジア太平洋地域では有事の際に米国海軍の接近を拒否できる海上航空力優位が必要だと判断した可能性がある。 一国の全般的な国力と国際的地位が急速に上昇する場合、国家利益の内容も変化するという点を考慮すれば、中国の空母開発目的が複合的という点は当然といえるかもしれない。

中国が空母の試験航海を実施したことで、「中国空母時代」は今後、周辺国が避けられない軍事的現実となった。 米国は中国に対して軍事的な透明性を要求するラインで反応を自制した。 むしろ米国は中国のステルス戦闘機、対空母弾道ミサイル戦力などを深く懸念しているという。 日本は中国に空母能力が必要な理由を明らかにするよう要求しながら敏感に反応している。 日本が空母能力の構築を図れば、北東アジアで日中の海軍力競争が深まる可能性がある。 特に中国の空母能力に敏感なインドは、中国のインド洋進出を懸念している。 インド洋でのインドと中国の戦略的角逐を予告する部分だ。 さらに南中国海(南シナ海)領土紛争に関連したベトナム・フィリピンなども中国の空母開発を憂慮している。

中国の空母開発は韓国にも中長期的な挑戦と戦略的な課題を提示する。 北東アジアにおける空母能力を含む海軍力競争は、韓国にとって深刻な挑戦要因だ。 将来、韓半島有事の際、中国が米空母と対立または接近を拒否する可能性もある。 韓国はさまざまな状況に対応して、軍事的な抑止と協力の2つの処理方式を効果的に組み合わせる必要がある。 抑止力の確保は韓米連合抑止力の強化を通して可能だ。 同時に韓国と中国が多様で活発な軍事協力を通して軍事透明性を高めていかなければならない。 中国の「空母時代」進入は、韓国の賢く柔軟な戦略的対応を要求している。


李錫洙(イ・ソクス)国防大学教授





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