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外貨稼ぎめぐり金正日・金正恩グループが暗闘(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
■レアアースでも角逐戦

茂山鉱山だけでなく、昨年中国と日本がレアアースをめぐり神経戦が繰り広げられると北朝鮮もレアアース開発に関心を持った。最近の報道によると北朝鮮にはレアアースが2000万トン埋蔵されているとされ、海外の企業が高い関心を持つことになった。華僑のイ氏は、「レアアースも販売権をめぐって対外投資を担当する機関が互いに競争しており、茂山鉱山の鉄鉱石と似た状況になっていると聞いた」と明らかにした。 

「力」で押すことによる不満がないことはない。販売権承認担当機関の金属工業省関係者に会ったパン氏は、「色々と高いところから圧力があればやむを得ず販売権を承認しなければならないから死にそうな状況だ。地下資源輸出を担当するという機関が重複的にでき、実務者はあちこちの表情ばかり見ている」とした。販売代金はもちろん金属工業省を経ないでグループ別企業を通じて上部に上がる。国家財政には全く役に立たない。チェ氏は、「北朝鮮と20年余り事業をしながら手続き的に混乱して業務が遅れるケースは多くても、このように北朝鮮内の企業が利権をめぐって争ったせいで遅れるのは初めて」と話した。


そうこうするうちに内閣の牽制を受ける現象も広がる。6月8~9日に行われた黄金坪(ファングムピョン)経済地帯と羅先(ナソン)経済貿易地帯着工式に北朝鮮の陸海運省からは誰も参加しなかった。道路・港湾建設のようなプロジェクトが含まれているこの事業には、当然北朝鮮の陸海運省が入るべきだが最初から抜けていたためだ。着工式は朝鮮合弁投資委員会が主導した。北朝鮮事業を10年余りしてきた華僑のチェ氏は「陸海運省は合弁投資委員会に対する不信がある。イ・スヨン委員長が長い間の外国生活で国内基盤が弱く北朝鮮の実情がよくわからず業務調整をまともにできないというのが不満の核心だ」と説明した。イ委員長は30年間にわたりスイス駐在外交官として活動し昨年初めに帰任した。イ委員長は大使時代にスイス・ベルンの学校に留学中の金正恩副委員長の面倒を見たりもした。

梨花(イファ)女子大学のチョ・ドンホ教授は、「金正恩体制に進む過程で権力の空白ができ、主導権争いをできる余地が広くなった。過去より市場の機能が大きくなり“力”のある企業が登場するものと解釈できる」と説明した。





外貨稼ぎめぐり金正日・金正恩グループが暗闘(1)

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