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食糧支援の約束をした日、北朝鮮は海岸砲を撃った

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮軍が10日午後、2度にわたり延坪島(ヨンピョンド)北東の北方限界線(NLL)側に砲撃を加え、韓国軍が対応射撃を実施したと合同参謀本部が明らかにした。北朝鮮のNLL側砲撃は昨年11月23日の延坪島砲撃後初めてだ。

合同参謀本部関係者は、「同日午後1時ごろ、北朝鮮の竜媒島(ヨンメド)近くから北朝鮮軍の海岸砲発射と推定される爆発音が3回聞こえた。このうち1発がNLLを越えたことがわかり、午後2時ごろ海兵隊延坪部隊がK-9自走砲3発で対応射撃」と明らかにした。北朝鮮軍はこの日午後7時46分ごろにも同じ地域で2発の海岸砲を発射し、そのうち1発がNLL南側に着弾した。軍は8時2分ごろK-9自走砲3発で対応射撃した。軍は北朝鮮の2度の砲撃でそれぞれ砲弾1発がNLL南側に落ちると、すぐに2~3倍の報復を行うというレベルから3発ずつ対応射撃した。

軍は最初の対応射撃が遅れたことと関連し、「午後1時25分ごろに国際商船通信網を通じて警告通信を行ってから対応水準を決めた」と話した。韓国軍は対応射撃直後に延坪島住民への待避案内放送を実施し、軍と住民に被害はないことが確認された。竜媒島はNLLから11キロメートル離れており、延坪島との距離は19キロメートル程度だ。


軍は北朝鮮の砲撃が16日から実施予定の韓米合同乙支フリーダムガーディアン(UFG)演習と関連したものとみている。軍関係者は、「北朝鮮は昨年8月9日にもUFG演習を控えペクリョン島近くで110余発の射撃を実施し、このうち10発余りがNLLを越えてきた。北朝鮮軍の訓練の一環なのか、UFG演習に対する反発なのかを分析している」と話した。北朝鮮軍板門店(パンムンジョム)代表部は7日に「UFG演習に対するわれわれの軍隊と人民の超強硬対応の意志と立場には昔もいまもわずかの変化もない」として韓米に演習中止を要求する公開書簡を発表している。韓米連合軍司令部は16日から25日まで在外米軍3000人余りを含む米軍3万人余りと軍団・艦隊・飛行団級以上の指揮部など韓国軍5万6000人余りが参加するUFG演習を実施する。

北朝鮮軍の砲撃は政府と大韓赤十字社がこの日北朝鮮水害支援のためにチョコパイ192万個と即席めん160万個などを送ると通知した中で行われた。北朝鮮は当初、食糧とセメントを要求しており、これに対する反発の可能性もある。

南北はこれに先立ち先月、インドネシアのバリで初めて非核化会談を行ったが今回の砲撃で南北関係が冷え込む恐れもある。

北朝鮮の今回の砲撃は韓国軍が6月に創設した西北島しょ防衛司令部の対応態勢を確認するためのものともみられる。北側の砲撃は西北島しょ防衛司令部創設後では初めてだ。



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