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「離於島への出動時間中国よりかかる、紛争に備え基地は必要」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
済州(チェジュ)南方海域を守るには機動戦団を収容できる済州基地が必要だ。本土の基地は飽和状態だ」。

済州海軍基地建設事業を初期実務から担当し、現在は基地建設事業の責任者を務める海軍戦力企画参謀部長のク・オクヒ少将は、江汀(カンジョン)海軍基地の安保的重要性を強調した。以下は一問一答。

――済州海軍基地建設がなぜ重要なのか。 


「韓半島の地図を逆さにして見ればわかる。大きな海に出られる通路だ。韓国の海軍基地は大部分が本土沿岸にあり、大韓海峡と韓国の輸出入の90%が通る南方航路の状況が正確にわからない。また、韓国の国際的位置づけと経済規模にもかかわらず、それに見合う責任ある役割をできなかった。済州道(チェジュド)がその役割に最も適したところだ。また、離於島(イオド)で紛争が発生した場合、釜山(プサン)作戦司令部から出動するなら481キロメートル、21時間がかかる。中国は14時間、327キロメートル、日本の佐世保からは15時間、337キロメートルかかる。しかし済州海軍基地ができれば8時間、174キロメートルだ。中国は離於島を蘇岩礁と呼び自国領土と主張している。中国の海軍活動は活発だ。韓国は常時戦力を配置できず正確に把握できない。米国・中国・日本・韓国の中で韓国が最も不足している」

――本土の港がその役割をしてはいけないのか。

「韓国海軍は4月に機動戦団を創設した。ところが本土の基地は飽和状態で戦団を収容できない。そのため済州基地に独立していれば済州南方航路を管理しながら海域の動向を把握することができる。その役割は常時哨戒で代替はできない。さらに多くの船が必要だが、1隻を常時哨戒させるには4隻が必要で資金繰りが厳しい。イージス艦1隻が江汀港事業費の9000億ウォンを上回る」

――韓米同盟に頼ってはいけないか。

「同盟と言っても各自の役割がある。また、世界10大貿易大国の韓国が多くの貨物を海から輸出しながらなぜ国際的責任を全うしないのかとの圧力もある。例えば7鉱区や済州道南方航路で韓日間に問題が生じれば米国はどのように出てくるだろうか。悩ましい問題だ」

――とても悲観的な考えではないのか。

「違う。これは主権問題だ。韓国の海も領土なのにこれを他人に守れというのは主権放棄だ。韓中・韓日にはまだ領土確定されていない海域がある。国際社会では力の論理と先行獲得の論理が支配する。例えば離於島で石油が出たと考えてほしい。中国と日本がだまっているだろうか。しかし済州道に基地を置いた韓国の機動戦団が常に離於島を哨戒しているならば誰が何といえるか」

――済州基地が中国をかえって刺激し、米国のミサイル防衛網(MD)に含まれるだろうという批判がある。

「違う。済州江汀軍港は10万坪にすぎない。小規模の米機動戦団が入れる規模だ。MDに含めようとするなら規模も大きくなければならず、別途設備も整えるべきだが、済州基地はその程度ではない。米国の大型軍艦を受け入れるなら途方もない予算を投じなければならない。しかし近距離の日本・横須賀に基地がある米国がどうして資金を投入できるだろうか。もちろん米軍艦がしばらく休息のために立ち寄ることはできる」

――済州基地が北朝鮮の監視を強めるか。

「北朝鮮海軍は東西に分かれた海を管理しなければならない。そのため北朝鮮の潜水艇は済州南側の海をこっそりと通り東西に移動する。済州基地が入口にできれば、いまは海表面だけの統制が水面下まで常時監視ができ、さらに体系的に北の動きを遮断することができる」



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