6日、慶尚南道巨済市(キョンサンナムド・コジェシ)にある大宇(デウ)造船海洋玉浦(オクポ)造船所でドリルシップの製作が行われている。ドリルシップは自力航海が可能な石油ボーリング船で、1隻に5000億ウォン(約380億円)。
国内5大造船会社(現代重工業・三星重工業・大宇造船海洋・現代尾浦造船・STX造船海洋)の他の会社も事情は同じだ。三星(サムスン)重工業の関係者は「今年は受注目標を115億ドルに設定していたが、7月初めまでにすでに142億ドル分を受注した」と語った。
造船産業が沈滞から抜け出している。新規受注量部門で中国に奪われた「世界トップ」も2年ぶりに取り戻す見通しだ。知識経済部は17日、国内造船会社の今年上半期の新規船舶受注量が892万CGT(修正換算総トン数)と集計されたと明らかにした。上半期に全世界で発注された船舶1677万CGTの53.2%を受注したのだ。一方、昨年まで1位だった中国造船所は517万CGTを受注し、2位となった。
CGTは船の種類によって難易度や資材投入量に差が生じる点を考慮した換算計数を総トン数にかけた数値で、造船所間、国家間の受注量比較に使われる指標。韓国造船産業は2000年に初めて受注量と受注残高で日本を追い越した後、世界1位に君臨してきた。しかし世界金融危機で発注量が大きく減り、直撃弾を受けた。自国の発注量が多いため打撃が少なかった中国は09年、受注量・受注残高・建造量など3大分野ですべて韓国に追いついた。これが2年ぶりにまた入れ替わる可能性が高まったのだ。
韓国の造船業界は活況、受注量で中国を上回る(2)
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