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【取材日記】韓国は医療技術で先行するが…タイに患者を奪われる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「近く遠隔診療システムと医療を組み合わせた先進医療現場を見学しに韓国に行きます」。

昨年15万人の外国人が訪れたバンコク病院の姉妹病院バンコクチェーンホスピタルの高位経営者は情報技術(IT)を利用した韓国のITメディカルを高く評価した。バンコク病院はタイ最大の投資開放型(営利)病院の株式会社バンコクドゥーシットメディカルサービス(BDMS)の主力病院だ。4日にバンコクで会ったこの経営者は、「セブランス病院などメディカルIT現場をくまなく視察し提携を打診したい」として三星(サムスン)ソウル病院の担当者の連絡先を調べてほしいと頼んできた。

タイ医療界が韓国をベンチマーキングしているものだが、海外患者誘致実績でタイは韓国より先行している。昨年の韓国の誘致実績は8万人だったが、タイは156万人に達した。比較が無意味なほどの格差だ。タイはすでに東南アジアの医療ハブとして位置づけられている。


タイはこうした黄金漁場に競争者が現れないか戦々恐々としている。牽制対象は韓国だ。韓国の病院も海外患者の本格的な誘致を進めていることが伝えられており緊張しているものだ。数年前まで韓国人患者を誘致するためタイのビジネス病院は韓国メディアに開放的だった。しかし、韓国で投資開放型病院が議論されるとすぐに雰囲気が変わった。最近は海外患者を多く誘致する有名病院を取材するため公式の手続きを進めると、「2週間前までに申請しなければならない」という返事が戻ってくるだけだ。

曲折の末に海外患者誘致システムを取材できることになったバンコク病院は、100億ウォンを超える最先端がん治療機器ノバリスなど高価な医療設備を保有する。医療スタッフの30%は米国留学派だ。病院が証券市場に上場されたため海外から資金を調達し人材・設備に注ぎ込んでいる。このまま行けばタイが韓国の医療水準を追い越す日が来るかも知れない。マーケティング・資金力の後押しを受けられない技術は市場で遅れをとるはずだ。 競争で落伍する前に格別の対策が必要な時だ。



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