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ケンブリッジ大教授「韓国の製造業はプレミアリーグではない」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

張夏準(チャン・ハジュン)教授。

張夏準(チャン・ハジュン)教授はソウル大経済学部を卒業した後、英ケンブリッジ大学で修士・博士学位を受けた。小説ではなく社会科学で「彼らが話さない23種類」を書き43万部以上が売れる“異変”を起こした。また、財閥の肯定的効果を擁護すると同時に新自由主義を批判する独特の考えのため保守陣営と進歩陣営の両方から批判を受けたりもする。

三星(サムスン)電子、現代(ヒョンデ)自動車、ポスコ…。世界がうらやむ韓国の代表的メーカーだ。しかし張夏準ケンブリッジ大学教授は勘違いするなと主張した。

張教授は、「いま半導体・自動車・造船など好調な分野がいくつかあるが、基本的に韓国の製造業の生産性は先進国の40~50%水準にすぎない。韓国が属するリーグは(イングランドのプロサッカー)プレミアリーグではない。単に朴智星(パク・チソン)のような選手が数人出てきただけだ」と述べた。


張教授は12日、ソウル・麻浦(マポ)区庁で福祉国家ソサエティーなどの主催で開かれた「彼らが話さないもうひとつの話」と題した政策トークショーに出演し、韓国経済に対する苦言を浴びせた。張教授は財閥の金融資本化を韓国経済の最も大きな問題点として挙げた。「いま韓国では財閥が新商品を開発して研究するよりも、金融で簡単に金を儲けようとする財閥の“金融資本化”が起きている」という話だ。張教授は、「大企業が金融で簡単に食べていけると考えるのが大きな問題だ」と強調した。

金融資本と産業資本を分ける金産分離の原則が徹底した韓国で財閥の金融資本化とはどういう話だろうか。

張教授は行事が終わった後、これを尋ねる記者に3つの理由を示した。「大企業の配当率が上昇し、自社株購入が増加し、株式市場から企業に入るお金より企業から株式市場に出てくるお金のほうが多い」ということだ。すなわち、大企業が稼いだお金を研究開発や生産施設拡充のような生産性工場に使うよりも株主の利益のために使ってしまっているという話だ。張教授はさらに、「財閥オーナーが以前は会社を自分のものと考えたが、いまは会社を単純に資産増殖の手段と考えているようだ」とまで述べた。別の表現をすれば開発経済時期に無から有を創り出した韓国企業の挑戦意識が薄れたということだ。張教授は「(財閥が)簡単に食べていけるので長期投資をしない。これが大きな問題と考える」と述べた。



ソウル大教授「韓国の製造業はプレミアリーグではない」(2)

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