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北朝鮮住民「南朝鮮でまたオリンピック?…脱北者が増える可能性」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「南朝鮮がまたオリンピックをするのか?われわれはいまだに食料問題を解決できずに這い回っているのに、南朝鮮はすでに走っているようだ」

7日、2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪開催が決定した。その後、対北メディアのデイリーNKは両江道(ヤンガンド)のある住民にこの事実を知らせると、住民はこのような反応を見せた。またこの住民は「(他の住民が)南朝鮮のオリンピック開催のニュースを聞けば、越境する人々が続出するだろう」と言った。世界最大規模のスポーツの祭典であるオリンピックを2度も開催する韓国の位相に、脱北ブームが起きるだろうとの予想だ。平昌冬季五輪開催の事実が知られるようになれば、北朝鮮住民には悪夢がよみがえるだろうと一部の対北メディアは伝えた。ソウル五輪開催確定後、北朝鮮で起こった労力動員運動「200日戦闘」の記憶のためだ。北朝鮮はソウル五輪開催に合わせ、社会主義国家の祭典ともいえる「第13回世界青年学生祭典」(1989年)を平壌(ピョンヤン)に招致した。

故黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)北朝鮮民主化委員会委員長は「回顧録(時代精神刊)」を通じて当時の状況を伝えている。「(金正日は)ソウルでオリンピックが開かれることに刺激を受けたせいか、膨大な規模の体育施設を建設することに熱をあげた。彼は平壌でもオリンピック(第13回世界青年学生祭典)を開くと騷ぎながら多くの体育施設を着工した」


無理な工事を強行したため、少なくない住民が負傷したり死亡したりしたほか、資金を調達するために各家庭からは金になりそうな品物はすべて取り上げられたと伝わった。これだけではない。当時祝典を行うために、損害に目をつぶって大型の建物を建設し、住民には相当量の贈り物を提供した。しかし祝典が終わり約1年後には、一部の都市では住民の配給量が急激に減り、経済難の悪循環が始まった。

1988年のソウル五輪開催当時、北朝鮮の一部の軍や党幹部層と海外貿易商らは大きく動揺したと言う。韓国の位相が体制宣戦教育を通じて聞いていた内容と違ったからだ。彼らの間では「金持ちの国で開かれるオリンピックが南韓で開かれる」という風説が広がった。ある脱北者は「当時この知らせを聞いて、南韓が『かなり発展した国だ。経済的背景がしっかりしているのだな』と思った」と話した。



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