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【コラム】韓国の失われた15年(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国もとても似た経路を経た。60年代末から70年代初めのセシボン世代、長髪世代を経て80年代にはイ・ボムチョンのキューニクスコンピューター(81年)、チョ・ヒョンジョンのビットコンピューター(83年)、イ・ミンファのメディソン(85年)、イ・チャンジンのハングルとコンピューター(89年)が登場した。20代初め~30代初めのベンチャー第1世代らだ。

90年代半ばにインターネットとともにイ・ジェウンのダウムコミュニケーション(95年)、安哲秀(アン・チョルス)研究所(95年)、ピョン・テギュのヒューマックス(98年、前身のコンインシステムは89年)、イ・ヘジンのNHN(99年)が新しい時代を開いた。20代初めから半ばのベンチャー第2世代だ。ソフトウェア分野で綺羅星のように多くのベンチャーが出ては消えた。97年末の通貨危機後の15年間はこれといったベンチャーの誕生を見られずにいる。文化的想像力を育てられないまま失敗と挑戦を抑制する風土が「失われた15年」を作ってしまったのだ。シリコンバレーのようなクラスターもない。たったひとりのスター誕生だけを待つ外部環境に影響を受けやすいベンチャー環境だ。

このような点から最近韓流ブームを盛り上げたイ・スマンSMエンターテインメント代表が注目される。70年代半ばに歌手デビュー、80年代初めに米国留学(コンピューターエンジニアリング専攻)をした彼は、ジョブスやシュミットと同時代に同じ技術的・文化的経験をした。イ・スマンが違う点はウェブ市場の開拓者ではなくウェブを利用するレコードとエンターテインメントに視線を向けたということだ。しかしこの市場もやはり生態系を作るにはまだ先は長い。米国発の反文化をグローバルカルチャーに育てたジョブスのような創造的人材に対する期待感がイ・スマン軍団に集まっているのはそれでも希望的だ。


放送通信委員会は先週、「未来に備えたインターネット発展計画」を大統領に報告した。韓国がネットワーク大国の地位を生かしてインターネットのグローバルリーダーに跳躍するのか、インターネット技術消費国に転落するのか、今後10年以内に結果が出るという見通しを基にした。それで放送通信委員会は世界最高のスマートネットワークを構築するといった。相変らず量的拡充に重点を置いている。政府、通信会社、ハードウェアメーカーだ。

ウェブを通じてグローバルカルチャーを先導する「コリアンペニンシュラ」に視線を向けなくてはならない。



【コラム】韓国の失われた15年(1)

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