「トランスフォーマー」第3弾は、3Dという“先端武器”を装着して、正義の戦士「オートボット」と悪の軍団「ディセプティコン」の激突を見せてくれる。第1弾は全世界で7億ドル、第2弾は8億3000万ドルという天文学的な興行収入を記録した。
具体的な数値を見てみよう。2007年の第1弾は、韓国内で5100万ドルという興行成績を収めた。本拠地の米国を抜いて世界興行トップだった。2009年の第2弾では、米国を除いた興行1位は英国(4400万ドル)だったが、2位の韓国(4300万ドル)と僅差だった。韓国が「ハリウッドを抜き、『トランスフォーマー』シリーズの成績が最も優秀な国」と言っても過言ではないだろう。第2弾公開の際に訪韓したマイケル・ベイ監督が「韓国でこんなにまで人気を博す理由を私も知りたい」と発言していたほどだ。韓国で特にヒットを記録する「トランスフォーマー」、なぜだろうか。
◆30~40代男性「ロボットの思い出」=最大の理由はロボットが30~40代の韓国男性の「メモリアル商品」である点に着目したい。この世代は幼年時代に「マジンガ-Z」「機動戦士ガンダム」などに代表される変身・合体ロボットで遊んだ世代だ。心理学者シム・ヨンソブ教授(大邱サイバー大)は「世界的に見ても、子ども達が『スーパーマン』『スパイダーマン』 のような『○○マン』人形ではなく、変身ロボットで遊んでいる国は日本と韓国が代表的」とし、「『科学忍者隊ガッチャマン』の変種でもある『トランスフォーマー』は変身・合体ロボットに思い出のある男性観客を強く引きつけている」と説明した。
映画ジャーナルリストのチェ・グァンヒさんも「ロボットで遊んだ思い出と男性性の代名詞ともいえる自動車が結合して醸し出される快感に、韓国男性が直接触れたからだ」と分析している。10代の少年サム(シャイア・ラブーフ)が、バンブルビーをはじめとするロボットと共感する点も、日本の漫画を見て育った世代には思い出を刺激する要素だ。
精神科専門医のハ・ジヒョン教授(建国大)は「主人公の少年とロボットの交流は、スーパーヒーローが人気を博しているアメリカン・コミックにはない、日本ロボットもの特有の要素」と指摘した。暴力的な要素も含まれているが、「父親になった成人観客が、子どもを連れてくる家族映画として位置づいている」理由でもある。
韓国男性が「トランスフォーマー」に熱狂する理由(2)
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