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6兆ウォン台市場 「韓国の屋台料理」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「フードクラブ」、「オリバートッポッキ」、「ボムリ」(硬くならないトッポッキ)、「ヤンチョルブク」(内臓焼き専門店)など、フランチャイズ化も活発だ。2000年代に入り、一部の屋台商が典型的な生計型から、専門性のある屋台産業に参入したことで起きた変化だ。キムチ、焼肉をメキシコ料理であるタコスと組み合わせたフュージョン料理は「コギBBQ」という名前で米国にも進出した。韓国系2世らと米国人が共同運営するこの移動式屋台は、フェイスブックやツイッターのようなソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて移動位置を知らせ、客とのコミュニケーションも図っている。フォロワーは6万人に達しているという。

問題は、ますます盛んな屋台料理が、相変わらず食品衛生の死角地帯として取り残されている点だ。会社員のキム・ジュンヨンさん(32)は、先日激しい下痢症状に見舞われた。地下鉄駅付近の屋台で食べたキンパプ(韓国式のり巻き)が問題だったのではないかと疑ったが、違法屋台だったので誰かを恨むこともできなかった。政府(食品医薬品安全庁)と地方自治体は屋台料理を取り締まりと撤去対象としてのみ扱い、回収検査すら実施していない。

世界保健機構(WHO)は屋台料理についても、HACCP(危害分析重要管理点)による衛生基準を勧奨している。米国の屋台商では、単純加熱・加温後の販売のみ許容している。漢江誠心病院消化器内科のコ・ドンファ教授は「最近のような天候下では、常温にさらされたキンパプやサンドイッチ、焼き鳥などは食中毒の原因になりうる」と指摘した。


ソウルでトッポッキやホットドッグを売っているヤンさんは「一日15時間ほど働いて、このごろの一日の純利益は6万ウォン(約4500円)、冬場は11万ウォン程度(約8300円)」とし、「客が来る以上は、取り締りばかりしないで、私たちも税金を払って堂々と営業できるようにしてほしい」とこぼす。





6兆ウォン台市場 「韓国の屋台料理」(1)

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