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台風の中心で核爆弾を爆発させたら…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
台風はうれしくない‘客’だ。生活の基盤を破壊し、人命までも奪っていく。台風5号もそうだった。西海(ソヘ、黄海)に沿って北上する間、韓半島に少なからず被害を及ぼした。そこで思ったことがある。木浦(モクポ)沖で西海の入口を守り、台風5号がこれ以上近づかないように防げないだろうか。人類は先端科学を前面に出しながら、かなり以前からこうした研究をしてきた。台風5号をきっかけに「天気調節(Weather Control)」技術の現状を見てみる。

05年8月、米国南東部を襲った大型ハリケーン「カトリーナ」。直径700キロ、中心の最大風速が75メートルにのぼるほど威力的だった。海水面より低いルイジアナ州ニューオリンズはカトリーナの直撃弾を受けた。死亡・行方不明者は2541人にのぼった。

4年後の09年7月。米国特許局に変わった特許が申請された。大きなバージ船にタービンを搭載し、深い水中の冷たい水をくみ上げて海水面の温度を低くするという技術だった。海水が冷たくなればハリケーンの力が弱まるという原理に着眼したのだ。このアイデアは世界的な富豪ビル・ゲイツがワシントンのカーネギー研究所の気候科学者ケン・カルデイラとともに出したもので、注目を集めた。しかし科学者は莫大な費用のため非現実的だという反応を見せ、まだ関連装備は開発されていない。


台風やハリケーンを調節して被害を減らすための研究は1960年代から始まった。代表的なのが台風の周辺にヨウ化銀(silver iodide、AgI)をまく方法だ。ヨウ化銀を氷核とする雨雲を台風の周囲に作れば‘台風の目’に水蒸気が集まるのをある程度遮断できる。

米海洋大気圏局(NOAA)が実験に着手したが、まだ最終的な成功判定は出せずにいる。 風の強さは一時的に弱まったが、外側に生成された雨雲が台風の目に引き込まれながら、台風がまた元の姿に戻る現象が確認されたりもした。



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