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【コラム】韓国男性の二つの顔(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
姑を含む夫の家族は夫の内助者としての嫁の役割をきちんとできていないと冷たい視線と言葉を浴びせ、さらには働く嫁に夫と子どものための‘肥やし’になれとまで堂々と主張する。こうした圧迫で、嫁は張り切って通っていた職場を休んだり、任務を果たせず非難を受けたりする。現実なら会社員としてあまりにも無責任な行動だが、ドラマでは個人をあたかも人生の重大事業のように扱い、あたかもそれが家族のために女性だけが体験しなければならない神聖なもののように感じさせる。夫の能力より優れた女性の社会参加はすべて罪悪であり、あたかも家事を軽視した見返りに得た不当収益のように感じさせる。

週末に時々このドラマを見ていると、役割混迷で心的な苦痛が激しかった自分の過去が思い出され、感謝すべき夫にわけもなく怒りがこみ上げてきたりもする。視聴者にこれほど感情移入を起こさせたとすれば、このドラマは間違いなく成功したのだろう。作家はおそらく視聴者にこうした反応を計画的に引き起こさせたはずだが、しかし惜しまれるのはこのドラマには父がいても夫はいないという点だ。

類例なく家父長的だと知られ、国際的にも人気がない韓国の男性はこのドラマでもやはり頼もしい配偶者の役割を果たせずにいる。こうした偏見は過去の残滓にすぎないという点が最近立証されているが、それは他でもない韓流を通してだ。K-POPに熱狂する外国の若い女性にとって韓国の男性はあこがれの対象だ。こうした外国女性にとって韓国の男性はセクシーで躍動的でありながら、感受性があふれる繊細な存在だ。こうした現象が錯視でなければ、韓国男性は婚姻と同時に遺伝子の変形が起きるのだろうか。急に気になり始めた。十分に学界の注目を受ける研究テーマだ。


イ・スジョン京畿大犯罪心理学科教授



【コラム】韓国男性の二つの顔(1)

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