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国連米国大使が絶賛 「潘基文は“音なき声に耳を傾ける指導者”」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
以下は国連総会後に記者懇談会を開いた潘氏の一問一答。

--1期目の初期、‘静かなリーダーシップ’に一部から批判の声が出た。これとは違い、今年のアラブ民主化過程では‘強いリーダーシップ’を見せた。

「懸案を解決するにはさまざまな方法がある。静かな外交でも積極的な外交でも一方に偏ることは問題の解決に役立たない。ただ、その間にも人権や民主主義のような人類の普遍的価値が損なわれる場合にも強い声を出してきた。アラブの民主化に対して強い声を出したのはこのためだ」


--2期目の最優先アジェンダは。

「気候変動問題を含む持続可能な成長になるだろう。今までは気候変動と水・エネルギー・食糧危機をそれぞれ別に扱った。しかしこれはすべて関係がある。今後これを持続可能な成長という大きな枠内で全体的な脈絡で解決していく計画だ。女性の地位向上も重要なアジェンダだ。このほか、核のない世界、病気予防なども国連加盟国との対話を通して腹案を用意した後、9月の総会でビジョンを提示する」

--再任過程で最も難しかった点は。

「意外にも加盟国が積極的かつ速かに呼応し、無理なく再任手続きを終えることができた。4年半の間、1カ月に一回ずつ地球を回りながら1年間に400-500人の首脳に会い、500回以上も各国の外相以上の閣僚と通話をしながら築いた信頼が基礎になったようだ」

--国連事務総長としていつが最も幸せか。

「個人的な幸福と安楽を追求しようとするなら国連事務総長になってはいけない。時には目を背けたくなるような惨禍に向き合わなければならない。192カ国の間で合意を引き出すのは不可抗力に近い。前任の事務総長が述べた‘国連事務総長は世の中で最も不可能な職業’という言葉を実感する。しかしその中でも数多くの人の命を生かし、地球を救うのに力になれれば、言葉で言い表せないようなやりがいを感じる」

--韓国は国際社会でどんな役割をするべきか。

「国際社会の期待値は韓国が現在している役割よりもはるかに大きい。国際社会に対する支援は慈善でなく未来に対する投資だ」

--世界の若者に伝えたいメッセージは。

「決して希望をあきらめてはいけないということだ。私自身、韓国戦争(1950-53)を経験し、廃虚の中で勉強して事務総長になった。誰よりも戦争と貧困の苦痛をよく知っている。そういう人が事務総長である限り、国連は世界のどこにでも支援の手を差し伸べるだろう」



国連米国大使が絶賛 「潘基文は“音なき声に耳を傾ける指導者”」(1)

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