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この猛暑に…凍傷の後遺症に苦しむ韓半島(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
海では養殖場の被害が深刻だ。海水の水温が大きく落ち、慶尚南道・忠清南道(チュンチョンナムド)の養殖場のカワハギ・ソイなど数百万匹が死んだ。宝城郡ではザルガイの3-4割が寒波で死んだ。全羅北道セマングム湖では今年2月、200頭のネズミイルカが死んで水に浮いていた。セマングム湖の水が凍結したため呼吸できなかったのだ。

寒波は渡り鳥にも影響を及ぼした。国立公園管理公団のチェ・ヒヨン博士は「夏の渡り鳥のアカハラダカは例年は5月初めの1週間、毎日数千匹ずつ紅島(ホンド)・黒山島(フクサンド)を経て韓半島に移動するが、今年の春には数羽しか見られなかった」とし「冬の寒波が韓半島だけでなく東南アジア地域まで影響を与えたと考えられる」と述べた。京畿道坡州(パジュ)民間人統制線の生態研究家チョン・ソンヒ氏も「毎年、渡り鳥の移動を観察しているが、今年はアカハラダカがほとんど観察されなかった。」と話した。

チェ博士は「渡り鳥の場合、繁殖地に到着した時、餌の状況が良ければ卵をたくさん産むが、そうでなければ卵を少なく産む傾向がある」とし「気候変化または気象異変のため繁殖地で昆虫・幼虫などの餌が少なくなれば、渡り鳥も打撃を受けることになる」と話した。チェ博士は消えたアカハラダカの行方を調べるため外国の専門家とずっと連絡を取っている。


冬の深刻な寒波について、気象学者らは地球温暖化で北極海の氷が大幅に減ったためだと説明する。米国氷雪資料センターは「1月の北極海の氷の面積は1355万平方キロメートルで、1979年に観測を始めて以来最も小さかった」とし「このため‘温かい’海水が北極海上空の空気を温め、北極の冷たい空気を取り囲んでいる極渦(polar vortex)を弱めさせ、冷たい空気が北半球の中緯度地域まで下りてきた」と発表した。

北極海を覆う氷が減り、海水の蒸発が増え、増えた水蒸気がシベリアにさらに多くの雪を降らすが、これも北半球に寒波をもたらした。シベリアに積もった雪が日光を反射して冷たい空気の塊りができ、これが極地方の冷たい空気勢力とともにジェット気流を南に引き下ろす状況が生じたのだ。

中緯度の寒波の原因を「北極振動(Arctic Oscillation)」で説明する気象学者もある。北極振動とは北極地方と北半球の中緯度地方の間の気圧差が周期的に小さくなったり大きくなったりする現象をいう。気圧差が小さくなれば北極の冷たい空気を取り囲んでいるジェット気流が弱まり、冷たい空気が北半球の中緯度地域に下りてくる。

韓国海洋研究院極地研究所のキム・ソンジュン極地気候研究部長は「地球温暖化が続けば韓半島で夏はますます暑くなるが、冬季にはむしろもっと深刻な寒波がくる可能性がある」と述べた。



この猛暑に…凍傷の後遺症に苦しむ韓半島(1)

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