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韓半島から松が消えていく理由…韓国人の愛情が減った?(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
しかし産業が発達し、石油・ガスなどを利用し、木を切ったり落ち葉を集める理由がなくなった。家庭に練炭・石油・ガスを使うボイラーが普及した。その間、農村の人口も大きく減った。すべての農作業は機械で行われるようになった。こうした変化が松の生育に直接的な影響を与えた。

松は発芽するには2つの条件が必要だ。種は地面の上に落ちなければならず、日当たりがよいところでなければならない。これに対して広葉樹は落ち葉の上でも自然発芽できる。結局、広葉樹は芽が出るが、松種は落ち葉の上でそのまま腐ってしまうのだ。ペ博士は「人の手が入らないので、松が広葉樹に場所を奪われた」と話した。

このように韓半島の松が消えていく状況で、また白頭山脈の松に災難が襲った。05年に釜山(プサン)から江原道(カンウォンド)まで韓半島全体に広がった松の材線虫のことだ。


材線虫が自然に移動が可能な距離は一日最大5キロ程度。防災さえきちんとすれば拡散を防げる範囲だ。ところが半月で韓半島全体に材線虫が広がり、木が黄色く枯れていった。このように急速に材線虫が広がったのは、山林庁などの調査の結果、チムチルバン(サウナ)のためだった。枯れた松を燃料とするためむやみに搬出したからだ。感染した松が全国に広がった。

ペ博士は「少し油断すれば韓半島から松が完全に消えるのは時間の問題」と懸念を表した。ペ博士は「まず江陵など松がよく育つところで集中的な管理が必要だ」とし「同時に優良種子を持続的に生産し、普及させなければならない」と述べた。

国立山林科学院のキム・ソックォン山林生態研究課長は「他の広葉樹を間伐して松が育つようにする方法も考慮する時期」と話した。キム課長は「松が私たちの周囲から消えるのは、単に木がなくなるのではなく、韓国人の魂と情緒が消えるということだ」と語った。



韓半島から松が消えていく理由…韓国人の愛情が減った?(1)

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