李健煕(イ・ゴンヒ)三星(サムスン)電子会長(69)が2日連続で怒りを表した。9日には三星テックワンを、9日には三星グループ全体に向かって叱責した。ソウル瑞草洞(ソチョドン)社屋に出勤した際だ。李会長は記者らに向かって「三星グループ全体に不正腐敗が広がっているようだ」と述べた。各種不正が三星テックワンだけではないということだ。
「三星テックワンのようなことが二度と起きないよう人的刷新をするのか」という質問に対し、李会長は「テックワンが偶然出てきたからそうであり、グループ全体に不正腐敗が広がっているようだ」と答えた。続いて「この10年間、韓国が少しうまくいって安心し、こういう現象が表れた。これについて心配が深まり、最近この問題を扱っている」と話した。
三星テックワンでどんなことがあったかについては「接待・わいろもあるが、最も悪いのは部下職員に不正をさせることだ。自分ひとりで不正をするのも問題だが、部下まで引き込めば、後に部下も自ずと不正に入学することになる」と語った。
李会長の発言に関し、三星関係者は「李会長はその間、系列会社別経営診断の結果報告を受けてきたので、各社であった不正を把握している」と説明した。「グループ全体に広がったようだ」というのは漠然とした推測ではないということだ。
いったい三星グループ全体にどんな不正腐敗が広がっているのか。グループ内部と周辺では「ほとんどモラルハザード性のもの」という声が出ている。納品会社から接待を受け、盆や正月に贈り物を受けるなどだ。李会長が言及した「わいろ」もほとんど‘金銭’ではなく贈り物ということだ。しかし三星の倫理規定では、取引先から贈り物を受けることはできない。
グループ系列会社の役員同士がゴルフをして、営業費用として処理したケースもあると伝えられた。三星によると、ゴルフをした系列会社同士は実際に部品を取引する関係にあった。しかし系列会社の役員同士が営業のためという理由でゴルフをするのは三星の倫理観に外れるということだ。
三星テックワンに対する経営診断では、法人カードで遊興店の料金を決済し、営業に活用したように見せかけていた例も確認されたという。部署長が部下職員に「最近A納品会社がまったく見えない」と話す形で接待を受けるよう指示するケースもある。李会長が「最も悪いのは部下職員に不正をさせること」と話した背景だ。
三星であった不正腐敗は、李仁用(イ・インヨン)コミュニケーションチーム長が話したように「人が生きる世の中でありうる」というレベルだ。にもかかわらず李会長が怒った理由は別にある。
三星のある役員は「接待を受けていれば部品の小さな問題に目をつぶることになり、三星の製品にまで問題が生じるというのが李会長の考え」と伝えた。部品会社のために日本トヨタが大規模リコール問題に苦しんだ姿を見ながら抱いた危機感だ。李会長が三星テックワンに関する報告を受け、「海外で好調だった企業も組織の堕落と不正で沈んだ例が少なくない。三星も例外ではない」と話したのも、まさにこうした理由からだ。
さらに最近、政府は大中小企業共存政策に積極的だ。こうした中、下請け会社との不正な取引を事前に遮断するというものではないかという見方もある。
三星のある役員は「李会長が出勤し始めて問題を点検する姿に緊張していたが、今回の件で倫理的な側面でも緊張が高まることになった」と語った。
「三星テックワンのようなことが二度と起きないよう人的刷新をするのか」という質問に対し、李会長は「テックワンが偶然出てきたからそうであり、グループ全体に不正腐敗が広がっているようだ」と答えた。続いて「この10年間、韓国が少しうまくいって安心し、こういう現象が表れた。これについて心配が深まり、最近この問題を扱っている」と話した。
三星テックワンでどんなことがあったかについては「接待・わいろもあるが、最も悪いのは部下職員に不正をさせることだ。自分ひとりで不正をするのも問題だが、部下まで引き込めば、後に部下も自ずと不正に入学することになる」と語った。
李会長の発言に関し、三星関係者は「李会長はその間、系列会社別経営診断の結果報告を受けてきたので、各社であった不正を把握している」と説明した。「グループ全体に広がったようだ」というのは漠然とした推測ではないということだ。
いったい三星グループ全体にどんな不正腐敗が広がっているのか。グループ内部と周辺では「ほとんどモラルハザード性のもの」という声が出ている。納品会社から接待を受け、盆や正月に贈り物を受けるなどだ。李会長が言及した「わいろ」もほとんど‘金銭’ではなく贈り物ということだ。しかし三星の倫理規定では、取引先から贈り物を受けることはできない。
グループ系列会社の役員同士がゴルフをして、営業費用として処理したケースもあると伝えられた。三星によると、ゴルフをした系列会社同士は実際に部品を取引する関係にあった。しかし系列会社の役員同士が営業のためという理由でゴルフをするのは三星の倫理観に外れるということだ。
三星テックワンに対する経営診断では、法人カードで遊興店の料金を決済し、営業に活用したように見せかけていた例も確認されたという。部署長が部下職員に「最近A納品会社がまったく見えない」と話す形で接待を受けるよう指示するケースもある。李会長が「最も悪いのは部下職員に不正をさせること」と話した背景だ。
三星であった不正腐敗は、李仁用(イ・インヨン)コミュニケーションチーム長が話したように「人が生きる世の中でありうる」というレベルだ。にもかかわらず李会長が怒った理由は別にある。
三星のある役員は「接待を受けていれば部品の小さな問題に目をつぶることになり、三星の製品にまで問題が生じるというのが李会長の考え」と伝えた。部品会社のために日本トヨタが大規模リコール問題に苦しんだ姿を見ながら抱いた危機感だ。李会長が三星テックワンに関する報告を受け、「海外で好調だった企業も組織の堕落と不正で沈んだ例が少なくない。三星も例外ではない」と話したのも、まさにこうした理由からだ。
さらに最近、政府は大中小企業共存政策に積極的だ。こうした中、下請け会社との不正な取引を事前に遮断するというものではないかという見方もある。
三星のある役員は「李会長が出勤し始めて問題を点検する姿に緊張していたが、今回の件で倫理的な側面でも緊張が高まることになった」と語った。
この記事を読んで…