小沢一郎元代表(左)と菅直人首相。
1日昼までは小沢を中心にした「抗命」の動きはコーヒーカップの中の台風程度と見なされた。状況が急変したのは採決前日の1日夜。小沢が派閥議員らを緊急招集した。ためらう派閥議員が続出するとすぐに小沢は自身の秘書を送って「(賛同しなければ)次の選挙公認に責任は取れない」として圧力までかけた。「これは“ボス”小沢の死活を賭けた最後の勝負」ということを見抜いた議員が集まってきた。結局この日夜、「不信任案賛成決起大会」に71人が集まった。不信任案可決に必要な82人の与党反乱票に迫る数字だった。その上、立場があいまいだった鳩山前首相さえこの日夜には賛成に回った。「せいぜい反乱票は50人程度」と予想した菅首相側には非常事態になった。
小沢の襲撃…菅首相「期限付き首相」に(2)
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