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「王室廃止論」なだめる妙薬…日本の皇室は

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2005年11月15日、明仁天皇の長女の清子さん(右側)が東京の帝国ホテルで結婚式を終えた後、新郎の黒田慶樹さんと記者会見をしている。

世界の王室で一般市民出身との結婚が新たなトレンドとして定着している。王族が貴族や他国の王室から配偶者を探した伝統を破り本当の愛を探しに出たのだ。

21世紀に入ってからは2001年にノルウェーのホーコン皇太子が「平民との結婚」のテープを切った。メッテ・マリット皇太子妃は息子を持ったシングルマザーだった。

オランダのウィレム・アレキサンダー皇太子は2002年にアルゼンチン出身の一般女性マキシマと結婚した。マキシマ皇太子妃は父親がアルゼンチン軍部独裁時代に農業省長官を務めた事実がわかり議論を呼んだが結婚に成功した。スペインのフェリペ皇太子は2004年に有名テレビアンカーと結婚して注目を浴びた。同じ年にデンマークのフレデリック皇太子はシドニーの居酒屋でオーストラリア出身の離婚経験のある女性と会い愛に落ち結婚した。


日本の明仁天皇の長女の清子さんは2005年に東京都庁に勤める黒田慶樹さんと結婚して、皇女の地位を捨て平民になった。夫の姓を名乗る日本の伝統により紀宮という王族の名前の代わりに夫の姓に児名を付けて黒田清子となった。

昨年にはスウェーデン王位継承序列1位のビクトリア王女が自身の個人トレーナーのダニエル・ベストリングと結婚した。2002年に交際を始めた2人は一時王室の反対から決別もした。しかし、父親のカール16世グスタフ国王は王女の粘り強い説得に結婚を許した。代わりにグスタフ16世は平民のダニエルを貴族に変身させるよう条件を提示した。ダニエルは英語・ドイツ語・フランス語など外国語を集中的に学び、王室の歴史と政治学の授業を受け教養を積んだ。また、マーケティング会社を雇用してヘアスタイルと衣装などを貴族風に変えた。

平民との結婚は王室でも損な商売ではない。王室は平民出身との結婚を通じて大衆親和的なイメージを得る。王室に対する国民の支持率を高めたおかげで一部の国で提起される王室廃止論をなだめる役割もする。深刻な反対世論に直面したノルウェーのメッテ・マリット皇太子妃は結婚後、ニューヨークの銀行で働いた経験を生かし貧困層に小額を信用貸し出しするマイクロクレジット事業を始めた。彼女は活発な慈善活動で国民の人気を集めている。





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