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金正日、スーパー訪れ痩西湖で船遊び

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長は訪中4日目の23日、江蘇省揚州で1991年に同地を訪れた金日成主席の痕跡探訪とともに市場経済学習に出た。東北3省の長春から1945キロメートルの距離を約30時間かけての強行軍の翌日のためか動線は目立って単純だった。だが、目的が明確な日程だった。

午前9時ごろ、金委員長は揚州迎賓館を出て名勝地の痩西湖を回りながら一種のノスタルジア外交を展開した。91年に金日成主席が中国共産党総書記だった江沢民とともに水上観光をしながら友情を確かめた場所だ。金委員長は続いて揚州市内から南に30分ほどの距離にあるカン江経済開発区を訪れた。上海幇の後見人の江沢民の故郷にある改革・開放成功地を視察したのだ。ここは太陽光・風力発電設備・数値制御・金属板材加工・生物・医薬・保健食品産業を主軸に構成された工業団地だ。江蘇省が指定した省単位の開発区で2001年9月から稼動している。北朝鮮が開発区を作ればどのような結果を得られるかを確認できる所だ。

カン江開発区で金委員長が訪問した企業は太陽エネルギー業者の晶澳太陽熱有限公司とされる。金委員長の訪問を控えこの企業が位置する八里鎮近くではあちこちに公安が配置された。金委員長一行はこの企業で40~50分ほど参観した。金委員長一行には警察警護車両のほかにも救急車が目についた。2008年8月に脳関連疾患で倒れた金委員長の健康に突然の異常が発生した場合の応急対応のためとみられる。


金委員長はこの日午後3時ごろ宿舎の揚州迎賓館から車で1分の距離にある大型スーパーチェーン華潤蘇果の2階食料品コーナーに立ち寄り20分ほど視察した。スーパー関係者は、「食用油とコメのコーナーを注意深く見た。担当従業員に商品の種類を尋ねた」と伝えた。この日金委員長のサプライズ“市場経済”現場視察には王燕文揚州市党書記が随行した。王書記は江沢民の妻のめいに当たる。

現地では金委員長が東南部まで下りてきたことから、上海だけでなく広東省広州まで訪れるという観測も出回っている。一方では金委員長が揚州一帯を視察した後に北京に移動して胡錦涛国家主席と首脳会談をするだろうという見通しも出てきている。



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