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韓国では“非主流”、世界では“主流”…カンヌを動かした韓国人監督(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金基徳監督の映画「アリラン」の紹介写真(写真=カンヌ映画祭公式ホームページ)。

◇映画界のアウトサイダー=「映画監督ほど良い職業はなかった。監督が最も幸せで、人々から尊重を受ける職業だと思う。それ以前には廃車場で車も壊し、電子製品工場で電子製品も作り、路上で絵も描いた。当時は常に孤独で惨めだと思った。私は絶対に人から尊重されないものと思っていた」。

「アリラン」での金監督の告白だ。この言葉のように彼は監督になるまで、いわゆる‘人から認められる’職業を持ったことがなかった。慶尚北道奉化郡(キョンサンブクド・ボンファグン)で生まれ、家庭環境が良くなかったため、小学校卒業後に工場を転々とした。「制度圏教育は使い道がない。人は技術があってこそ食べていける」という韓国戦争傷痍勇士だった父の言葉のためだった。

海兵隊で勤務した後、フランスに渡った彼は、路上の画家として3年間暮らして帰国した。正式に映画の勉強をしたこともなく、映画界に縁はなかったが、とにかくシナリオの勉強を始めた。


◇映画を戦闘のように=金基徳映画の最も大きな特徴は‘ハングリー精神’だ。低予算で短期間に‘戦闘的に’撮影することで有名だ。社会と個人の暴力性に注目してきた。また00年代半ばまで1年に1本ずつ映画を制作する旺盛な活動を見せた。

しかし金監督は国内では‘主流’に入れなかった。「春夏秋冬そして春」までは残酷・猟奇的な描写で発表作ごとに論議を呼んだ。「アリラン」は国内で試写会も開かず、カンヌ映画祭で初めて公開した。現在、国内上映を推進中だ。

◇ある視点(Un Certain Regard)=コンペティション部門、非コンペティション部門とともにカンヌ映画祭の主要公式部門の一つ。その言葉通り、世界の映画で注目されるほど傾向が新しい映画を招待する。1978年に新設されて以来、コンペティション部門に劣らないほど権威が認められている。韓国映画の招待は84年、李斗鏞(イ・ドゥヨン)監督の「糸車よ糸車よ」が初めて。ペ・ヨンギュン監督の「達磨はなぜ東へ行ったのか」などが進出した。



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