世界最高権威の旅行ガイド『ミシュラングリーンガイド』が韓国の隅々まで訪れた。ミシュラン関係者が発見した韓国の魅力は何だろうか。瓦の屋根に囲まれた小さな庭のような風景ではないだろうか。『ミシュランガイド』が最高の3ツ星を与えたソウル北村(ブクチョン)。
分析の結果、ミシュランの特徴と好みを読み取ることができた。まずミシュランは伝統文化に深い関心を見せた。賑やかな観光地やショッピング名所に関する記述は少ない。ユネスコ世界文化遺産に選ばれた地域はすべて高い評価を受けた。伝統文化に関するミシュランの関心は飲食店でもうかがうことができた。全国の市場を列挙し、その中の飲食店も訪れた。食から文化を把握するフランス人の傾向が見える部分だった。ソウル「楽園餅店」を紹介しながら「この甘いモチは必ず食べよう」と推薦したり、ソウル東大門(トンデムン)の「チン・オクファ・ハルメ・タッカンマリ(鶏一羽鍋)」を「単純に見えるが実においしい」と描写した部分は印象的だった。
ミシュランはうわさ通り客になりすまして取材をした。ミシュラン側は昨年4月、韓国観光公社・韓食財団と韓国編を出すことで合意した。韓国観光公社が現場情報を提供し、韓食財団がパンフレットに広告を載せる条件で一定金額を支給した。そして今回、グリーンガイドが出版されるまで取材陣の活動は徹底的に秘密にされた。