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韓国、潜在成長率4%前半まで下落(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
金融危機の余波で2008~2010年の実際の成長率は2.86%を記録し、潜在成長率を下回った。しかし2009年は0.3%まで下がっていた成長率は、昨年は6.2%と急反騰するなど急速な回復傾向に乗っている。KDIは2011~2012年には4.3%前後の成長率を記録し、潜在成長率水準に復帰するとみている。

KDIのこうした見通しは、政府が昨年末に出した今年の成長率見通しの「5%前後」とは相当な距離がある。昨年発表された中期国家財政運用計画上で予想した2010~2014年の成長率もやはり5%前後だった。政府は物価・成長率などマクロ指標見通しの修正をめぐり検討し、来月に出される下半期経済運用案に反映させる予定だ。

これと関連し、KDIのイ・ジェジュン研究委員は、「マクロ経済の目標を成長潜在力を超える水準の成長率達成に置く場合、物価安定と財政健全性に相当なリスク要因となりかねない。現在の状態でも使える手段を総動員すれば5%の成長は不可能だとはいえないが、経済に及ぼす負担を考慮すれば望ましくはない」と指摘した。


このため短期的に景気を浮揚し、成長率を引き上げるよりは、経済構造を改革し生産性を高めるなど成長潜在力自体を引き上げることに努力を集中すべきだとの指摘だ。

イ研究員は、「持続的な規制改革と企業環境改善と合わせ、労働力の質を高め技術革新を誘導し生産性を高められる方策を総合的に推進する必要がある」と強調した。

◆潜在成長率(potential growth rate)=国の経済が安定的に到達できる中長期成長水準。過度な物価上昇を起こさない線で生産資源を最大限効率的に利用するときに達成できる持続可能な成長率を意味する。景気好況で実際の成長率が潜在成長率を超えた状態が続くと物価が急騰するなど副作用が起きる。反対の場合は生産資源が十分に活用されない状態と評価される。



韓国、潜在成長率4%前半まで下落(1)

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