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MBCニュース番組でまた放送事故…人殺しの場面を流す

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版

15日に放送されたMBC「ニュースデスク」の場面(写真=MBC画面キャプチャー)。

地上波のニュース番組はまだ正気に戻っていないようだ。

今年に入って忘れてしまうほど多くの放送事故を起こしながら、今度は人殺しの場面まで放送して視聴者から恨みを買っている。

15日に放送されたMBC(文化放送)「ニュースデスク」では、12日に仁川(インチョン)のある食堂で男が振り回した角材でこの男の妻の兄が殺害されるというニュースを伝えた。しかしここで問題になったのは、この日公開された監視カメラの映像だった。モザイク処理が施されていたものの、男が角材で義兄を殴っている様子が生々しく画面に映し出されたのだ。


人が叩かれて死にゆく様子を見守っていた視聴者はあっ気にとられた。ある視聴者は「ニュースで本物の人殺しの場面を見ることになるとは夢にも思わなかった。暴力が嫌いでアクション映画も見ないのに、胸が気持ち悪くなる」と語った。また別の視聴者は「中学生になる子どもには、ドラマは見せないでニュースを必ず見るようにと言っているのにショックだ」と憤慨した。

報道直後、ムン・ジエ・アナウンサーは「十分な編集が行われないまま、一部暴力場面が放送されてしまいました。視聴者の皆さまにご迷惑をかけた点をお詫びいたします」と謝罪のコメントを放送したが、時すでに遅しだった。

「ニュースデスク」は先月もモデルのキム・ユリさんの死亡事件を報道する中で、ミスコリア出身の同姓同名の人物の写真と映像を使って「生きた人を殺す」という重大なミスを犯した。これに先立ち3月と2月にも、それぞれ映像と字幕でミスを犯し、視聴者からひんしゅくを買っていた。

これほどになると「ニュースデスク」ではなく「事故デスク」と責められても何もいえないとの指摘もある。このような放送事故はKBS(韓国放送公社)、SBS(ソウル放送)のニュース番組でも例外ではないことが事態をより深刻にしている。

ある放送関係者は「ニュースの公正さや正確さは二の次でこのように事故をしばしば起こしていたら、視聴者はニュース番組を信頼できなくなってしまう」と声を高めた。別の報道局の関係者は「視聴率競争を避けることができないため、ニュースがますます刺激的になっていく」とし「記者をコメディアンに仕立て上げるばかりでなく、今では19禁(19歳未満禁止)のアクション映画に出てきそうな場面をニュースで放送するとはあきれる」と伝えた。





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