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ソウル駅など連続爆発事件、株価暴落を狙った犯行

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ソウル駅などで連続爆発事件を起こした疑いで検挙された容疑者らが15日、ソウル地方警察庁に入っている。

12日にソウル駅と江南(カンナム)高速バスターミナルで起きた連続爆発事件は、株価暴落を誘発して利益を得ようとする意図で行った計画的な犯行だと調査された。

ソウル地方警察庁は、「主犯のキム某容疑者(43)の身柄を14日に確保し、2日間にわたり調査した結果、5000万ウォン(約369万円)をプットオプションに投資し、株価暴落を狙って連続爆発を計画したという陳述を確保した」と15日明らかにした。

警察によるとキム容疑者は警察の取り調べに対し、特殊強盗容疑で服役して昨年7月に出所してから3億300万ウォンを借り入れて株式先物取引に投資したが失敗し厳しい借金取り立てを受けたと述べた。このため、知人から借りた5000万ウォンをプットオプションに投資することにし、オプション満期日の12日を犯行日に決めたという。キム容疑者は、「公共施設で爆発事件が起きれば株価が下がり大きな利益を得られると期待した」と述べたという。


キム容疑者は先月、インターネット検索を通じて爆発物製造法を学んだ後、共犯のイ某容疑者(36)に爆竹8缶とタイマー、バッテリーなど21万ウォン分を買わせたと警察は説明した。イ容疑者から材料を渡されたキム容疑者は12日午前4時ごろに千戸(チョンホ)大橋の下の漢江(ハンガン)公園駐車場にレンタカーを駐車させた後、車内で爆発物2個を作りそれぞれ当日午前10時50分と11時50分に爆発するよう設定した。続いて午前5時30分ごろに共犯のパク某容疑者(51)に爆発物が入ったかばん2個を渡し、「ソウル駅と江南ターミナルのロッカーに1個ずつ入れてくれば3000万ウォンを払う」と話したと調査された。キム容疑者は、「変装しろ」としてパク容疑者に女性用かつらと付けひげを渡したりもした。

警察はイ容疑者が4日に京畿道坡州(キョンギド・パジュ)のH社で犯行に使われたタイマーを購入した事実を把握し、イ容疑者を逮捕した翌日に主犯のキム容疑者とパク容疑者も全員検挙した。キム容疑者は犯行動機を尋ねる取材陣に、「借金の取り立てにこれ以上耐えられなかった」と話した。

警察は主犯のキム容疑者に爆発物使用罪を適用し拘束令状を申請し、共犯のイ容疑者とパク容疑者については爆発物使用ほう助容疑で不拘束立件した。キム容疑者は実際に爆発物設置を終えた直後の12日午前、プットオプションに投資したが2000万ウォン程度の損失を出したという。警察関係者は、「当日のコスピ指数は下落し、利益を出すこともできたが、指数が上がりプットオプションを売り渡したため損失を出した」と説明した。警察はキム容疑者らを相手に犯行動機の裏付け調査を進める計画だ。

◆プットオプション=未来の日時に株式をあらかじめ約束された価格で売れる権利。株価が下落するほどプットオプション価格が上がり収益が大きくなる。



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