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澗松美術館40年…朝鮮随一の技量を一堂に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

左:魚夢竜(1566~1617)の「墨梅」。右:李霆(1544~1626)の「風竹」。

上:沈師正(1707~69)の「傲霜狐節」。下:イ・ハウン(1820~98)の「墨蘭」。

君子とは誰なのか。仁・義・礼・智・孝・悌・忠・信の八徳と学問をあまねく備え、威厳と困難に処するほどに節義がより輝きを増すことで多くの人の尊敬を一身に集める人を称する言葉だ。先人は君子の心意気を4種類の植物で遠回しに絵で表現してみることで自らの振る舞いを引き締めた。韓国の文化財保護に献身したチョン・ヒョンピル先生はこのような四君子(サグンジャ)の重要性を感じ、機会あるごとに絵画を収集してきた。

1966年に開館したソウル・城北洞(ソンブクドン)の澗松(カンソン)美術館が、1971年に展示を始めてから40年を迎える今年、80回を迎える展示のタイトルに「四君子」を掲げたのは偶然ではない。君子が持つ風貌の片鱗でも見られればというわれわれの時代の希望は行き過ぎた欲だろうか。澗松美術館韓国民族美術研究所のチェ・ワンス研究室長は、「美術館が所蔵する四君子の作品中、各時期を代表する作品として100点余りを選んだ」と紹介した。朝鮮時代最高の墨竹画家と評価される李霆(イ・ジョン、1554~1626)の「風竹」、朝鮮最高の墨梅画家に挙げられる魚夢竜(オ・モンリョン、1566~1617)の「墨梅」がまず観覧客を迎える。

梅・蘭・菊・竹すべてに長けていた沈師正(シム・サジョン、1707~69)の絵では菊の絵が特に目につく。現存する菊の絵で最も年代が古いと推定される作品だ。朝鮮末期の代表的な四君子画家に選ばれる金正喜(キム・ジョンヒ、1786~1843)が描いた蘭、金正喜が朝鮮で一番だと称賛したというイ・ハウン(1820~98)が描いた蘭、当代随一の文人画家に選ばれたミン・ヨンイク(1860~1914)が描いた蘭を比較してみる楽しさは最近ではめったに見られない好事だろう。観覧は無料。

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