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金正日、来年春ソウルに現れるか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ドイツを訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領が9日(現地時間)、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長を来年春にソウルで開催される核安全保障サミットに招く考えがあることを明らかにした。

李大統領は昨年4月、米ワシントンで、記者らの質問に答える形で金委員長を招く可能性を開いておいた。当時との差について青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者は「今回は統治者の政治的で積極的なメッセージ」と説明した。招待する意向が強く込められているということだ。

北朝鮮は‘不良核拡散国’であるため、昨年4月にワシントンで開かれた核安全保障サミットに招かれなかった。その北朝鮮の指導者が韓国の仲裁でソウル会議に出席すれば、南北関係の改善だけでなく北朝鮮が米国・ロシア・英国・フランス・中国など約50カ国の首脳から‘正常国家’と認められる契機になるという意味がある。


金委員長の三男・金正恩(キム・ジョンウン)に北朝鮮の権力が世襲される過程で、金委員長がソウル会議に姿を現した場合、北朝鮮体制に対する国際社会の黙認ないし容認という効果も北朝鮮としては得られることになる。また北朝鮮は6カ国協議当事国の協力も期待できる。李大統領が金委員長を招待する意思を表しながら「そうなれば北朝鮮は明るい未来が保証される機会を得ることになるだろう」と述べたのはこうした理由からだ。

しかし李大統領のベルリン構想が実現するかどうかは不透明だ。北朝鮮が核兵器を生存戦略の核心と考えている限り、「非核化について国際社会と確実に合意すべき」という李大統領の前提条件を受け入れる可能性は高くない。北朝鮮は韓半島の非核化に釘を刺した05年9・19共同声明を破って核開発を続けてきたうえ、核実験も2度も行った。6カ国協議で合意した非核化ロードマップも守っていない。

李大統領が強調する「天安(チョンアン)艦・延坪島(ヨンピョンド)事件に対する謝罪」という前提を北朝鮮が受け入れる可能性も低いとみられる。青瓦台の関係者は「北朝鮮が非核化を公表すると真摯に考える場合、挑発に対する謝罪問題については柔軟性を発揮することができる」と述べたが、金委員長が自らの体面を汚してまで北朝鮮軍部の反発を招く謝罪ができかどうかは疑問だ。

金委員長は金大中(キム・デジュン)元大統領との首脳会談でソウル答礼訪問を約束しておいて守らなかった。身辺の安全が気になったはずだ。このため金委員長がソウルに現れる可能性はほとんどないと言える。

一方、李大統領は8日(現地時間)の同胞懇談会で「韓半島に核があるという点は統一を遅らせるだろう。核兵器を持って統一した場合、隣国が簡単に受け入れないはず」と非核化の重要性を強調した。



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