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オバマ米大統領がキャサリン・スティーブンス駐韓米国大使の後任に、外交官出身ではなく重量感のある政治的要人(political appointee)を起用すると伝えられた。国務省は議会経験がある政治家をはじめ、さまざまな人物を検討中で、早ければ今月中に人選内容を発表するという。スティーブンス大使は今年8月に大使職から退く予定。
最近、米当局の要人と接触したワシントン外交消息筋は9日、「ホワイトハウスの主導でスティーブンス大使の後任に政治的要人を起用するという方針を定め、国務省が人選作業を進めている」とし「早ければ今月中に予定された米国務省の海外大使人選と一緒に発表されるだろう」と話した。また「当初起用が有力視されていたドノバン国務省アジア太平洋局次官補ら外交官出身者は1次候補群から除かれた」と伝えた。
米国のこうした立場は、東アジア太平洋地域で役割と比重がさらに高まった韓国の地位、そしてホワイトハウスと迅速なコミュニケーションが可能な重量感ある大使を望む韓国人の情緒を考慮したものと観測される。米国はこれまで大使の人選で、中国と日本に政治的要人を送り、韓国には古参外交官を送る慣行を見せてきた。オバマ大統領は3月、ジョン・ハンツマン駐中大使の後任にゲーリー・ロック商務長官を指名している。
問題は韓半島問題に精通した‘ヘビー級要人’がいるかという点だ。国務省の周辺から人選が難航しているという声がもれている理由だ。これに関し、ある消息筋は候補の一人に米下院外交委東アジア太平洋小委員長を務めたジム・リーチ元議員(68)を挙げた。リーチ氏は1977-2006年の30年間、下院で活躍し、韓半島問題に深く関与してきた。共和党所属だが大統領選当時はオバマ氏を支持し、09年8月から国立人文学基金(NEH)議長を務めている。
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