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【噴水台】天下り人事

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本財務省の前身である大蔵省は「ホテルオークラ」とも呼ばれた。 あまりにも徹夜勤務が多いうえ、発音が東京最高級のホテルオークラと似ているからだ。 このように昼夜を問わず働いた官僚の献身のおかげで、大蔵省は日本の経済的奇跡を起こした「省の中の省」という賛辞を受けた。 しかし光が明るければ影も暗いものだ。 大蔵省の官僚は日本公職社会の慢性病である天下り人事の主犯と認識されてきた。

日本も韓国に劣らず天下り人事が深刻だ。 この天下りがメディアの俎上に載せられる。 土俗宗教の神道に由来するこの話は、神が天界から地に降りてくるという意味だ。 韓国の「落下傘人事」と表現方法や意味が似ていて感嘆するほどだ。

もちろん天下り人事は両国だけの問題ではない。 西洋ではフランスが特に深刻で、天下り人事を意味する「pantouflage」が日常用語になっているほどだ。 スリッパという意味の「pantoufle」からできた言葉で、スリッパを引きずってこの部屋あの部屋へと出入りするように退任公職者が多くの会社を転々とするのを風刺したものだ。


天下り人事が深刻な国にはいくつかの共通点がある。 高級官僚の大半が難しい国家試験をパスした一流エリートであり、国家発展の主導的な役割をしてきたという点だ。 行政掌握力も強力で、退任した先輩を傘下機関に入れることなど何でもない。 強大な刀を握った官僚をもてなさなければならない企業としては、官僚とコネがある退任公職者の雇用が魅力的なカードになるしかない。

天下り人事が批判を受けるのは、楽に多くの月給を受ける退任公職者の形態のためだけではない。 それよりも退任公職者が頻繁に望ましい規制を遮断するからだ。 こうしたメカニズムを説得力を持って分析したのがノーベル賞受賞者ジョージ・スティグラーの「捕虜理論」だ。 国民側に立って企業を統制しなければならない国家の規制装置が企業利益の保護に悪用されてきたのであり、これは官僚が強大な企業によって捕虜にされたという論理だ。 この過程で会社にスカウトされた退任公職者が活用されるのは誰もが分かることだ。

最近、金フィア(金融監督院+マフィア)という悪名を得た金融監督院に厳しい叱責が続いている。 特に天下り慣行を根絶しない限り無事でいられないようだ。 官僚天国の日本でも天下り防止のための「人事公正委員会」設置案が年初に発表されるなど、天下り撤廃が世界的な傾向に定着する局面である理由だ。



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